日刊早坂ノボル新聞

日々のよしなしごとを記しています。

コイン

◎古貨幣迷宮事件簿 「違和感の理由」

違和感を覚える文政離用通 ◎古貨幣迷宮事件簿 「違和感の理由」 密鋳銭セットに仮入れして置いた「文政風」の離用通について、改めて「何故に違和感を覚えるのか」と確かめることにした。 そろそろ処分も終盤なので、これまで付き合ってくれた方々への分譲を…

◎古貨幣迷宮事件簿 「吉田の牛曳に関する素朴な疑問」

「吉田牛曳」各種 ◎古貨幣迷宮事件簿 「吉田の牛曳に関する素朴な疑問」 今まで誰も疑問に思わなかったのだろうか。 なぜこの絵銭では「牛曳」なのか? 一般に「馬は引くもの、牛は追うもの」だ。 どれくらい前からなのかは調べていないので分からぬが、馬に…

◎古貨幣迷宮事件簿 「花巻商人の私札と準公札」

花巻四日町井筒屋源平衛の預切手と花巻川口町会所札 ◎古貨幣迷宮事件簿 「花巻商人の私札と準公札」 今年は一月から体調不良が続き、さすがに「今回ばかりは乗り越えられない」と思ったので、収集品を総て売却に供することと決心した。もちろん、検討が必要…

◎古貨幣迷宮事件簿 N073およびN074について

追加処分品 N074の型の検証 ◎古貨幣迷宮事件簿 N073およびN074について かなり細に入った品なので、詳しく南部銭を研究する人以外には向かない。そこでいっそのこと、資料館を含め誰かに贈呈しようかと思っていたが、それも姿勢としては収集家を小馬鹿にした…

◎古貨幣迷宮事件簿 「赤札入札コーナー設置」および「担当者交替」について

◎古貨幣迷宮事件簿 「赤札入札コーナー設置」および「担当者交替」について 五月十日で売却担当が私から別の者に交代します。 それまでの期間、「赤札入札コーナー」を設置し、入札方式で在庫品一掃セールを行います。方式は通常の「(古銭会での)交換入札…

◎古貨幣迷宮事件簿 「浄法寺背盛の銭径と厚さの調整」

浄法寺背盛濶縁と接郭背盛 ◎古貨幣迷宮事件簿 「浄法寺背盛の銭径と厚さの調整」 まだ体調が戻らぬので、要点だけ簡単に述べる。 浄法寺背盛濶縁を例にとって、銭径と厚さの調整方法について考える。 「浄法寺背盛濶縁について」 浄法寺背盛には、面背とも内…

◎古貨幣迷宮事件簿 「古札類」続き

盛岡藩花巻の商人札と角館古札 ◎古貨幣迷宮事件簿 「古札類」続き 体調不良にて十日ほど休養。どうやら自前での処理は出来なくなりそうなので、自社ウェブを通じた処分は四月末にて終了となる見込みだ。以後は息子なり代理の者が一般入札にて処理することに…

◎古貨幣迷宮事件簿 「軍票の話」

◎古貨幣迷宮事件簿 「軍票の話」 かなり昔、私がまだ二十歳くらいの頃に、タイのバンコクからシンガポールまで、鉄道とバスを乗り継いでの旅をしたことがある。 タイとマレーシアの国境付近の町に数日ほど滞在したのだが、毎日、同じ店で食事をしていた。 日…

◎古貨幣迷宮事件簿 「花巻商人の古札」

花巻商人の私札 ◎古貨幣迷宮事件簿 「花巻商人の古札」 収集品の整理を始めて、「生きているうちにこれを手放す日が来るのか」と思ったことが幾度かあるが、これらはその最たるものだ。 「いずれにせよ入院治療を受け、数か月は安静にしていることになる」か…

◎古貨幣迷宮事件簿 「古札類の続き」

◎古貨幣迷宮事件簿 「古札類の続き」 今日は割合調子が良い方なので、夜間まで整理作業を進めようと思う。 C41 盛岡藩花輪 伊勢屋庄六 銭五十文 上品 この品を市場に出したのは今のところ全品とも私だけ。 偶然入手した品だが、当初はどこの何という商人のも…

◎古貨幣迷宮事件簿 「C古札類(続き)」

盛岡藩 私札類 角館 小林浄左衛門(推定) 米切手 角館 私札類 ◎古貨幣迷宮事件簿 「C古札類(続き)」 先ほど出品掲示をした。概ね半日以内に反応があるジャンルだ。 C36-40 盛岡藩領内の私札 自分用に撮り置いていたもの。要は状態が良いか、あるいは何か…

◎古貨幣迷宮事件簿 「米をお金に換える」

角館 米切手 ※「小林浄右衛門」としてあるが、「浄左衛門」である。 ◎古貨幣迷宮事件簿 「米をお金に換える」 今では日本のどこに行っても、人々がほぼ同じ制度および生活習慣の下で暮らしている。当たり前の認識だ。 ところが、わずか百数十年前の藩政期に…

◎古貨幣迷宮事件簿 「三百年の歴史」

宗門人別改 と 明治の預かり切手 ◎古貨幣迷宮事件簿 「三百年の歴史」 引き続き古文書を整理しているが、さすが江戸の初期から明治までの書き物がバラバラに入っていたので、収拾をつけるのが難しい。 集中力自体が続かぬので、思案してしまう。 画像左は家…

◎古貨幣迷宮事件簿 「文化年間の紙」

文化年間の白紙と経木文書 ◎古貨幣迷宮事件簿 「文化年間の紙」 古文書の整理をしていると、文化年間の書き物の間から白紙が出て来た。 思わず「おお。文字が書いてあるものより値が付くヤツだ」と声に出した。 紙自体がその時代に作られたものだから、どこ…

◎古貨幣迷宮事件簿 「仙北角館の古札」

角館の私札類 ◎古貨幣迷宮事件簿 「仙北角館の古札」 整理の手が空かず、先週の開示品については明日以降の開札になる。 申し込みのあった品については、同価が多そうだったが、どのように処理するかはこれから考える。 申し込みを見れば分かるが、どうやら…

◎古貨幣迷宮事件簿 「整理品63-70」

63-70 ◎古貨幣迷宮事件簿 「整理品63-70」 まだ病臥に至らぬようなので、このまま四月も続行し、部屋を片付ける。 過去に解説を加えた品が多いので、特に改めて記すこともなさそうだ。 63和同枡鍵は代表的な江戸期の絵銭で、地金の練がすこぶるよい。黄色…

◎古貨幣迷宮事件簿 「思い込みによるミスリード」

違和感のある寛永密鋳銭 ◎古貨幣迷宮事件簿 「思い込みによるミスリード」 今回は「盲点に気付いた」という小さい話だ。 部屋の片づけを進めるに従い、未検分の鉄銭が出て来たわけだが、ほぼ総てが密鋳銭だった。 手に取って眺めると、しかし違和感のあるも…

◎古貨幣迷宮事件簿 「目寛見寛座縮字 鉄銭」

目寛見寛座 縮字の検証 ◎古貨幣迷宮事件簿 「目寛見寛座縮字 鉄銭」 「取り置き箱」の雑銭を袋詰めにしようとしたのだが、一枚の鉄銭で手が止まった。 「小さく厚い」銭容から、「目寛見寛座」の生産物であることは疑いない。もちろん、密鋳銭の一工期はせい…

◎古貨幣迷宮事件簿 「N61-62 花巻恵比寿・大黒」

N61-62 花巻恵比寿、花巻大黒 ◎古貨幣迷宮事件簿 「N61-62 花巻恵比寿・大黒」 「花巻」と称される絵銭類は、実はどこの誰に作られた品かがよく分かっていない。 「花巻」もしくは「江刺」という地名が冠されているのは、この地方でよく出たということか。 …

◎古貨幣迷宮事件簿 「追加整理品あれこれ」

◎古貨幣迷宮事件簿 「追加整理品あれこれ」 ようやく時間が取れ、今日は途中で中座するものの、終日、蔵品整理に充てる予定だ。何せ時限爆弾を抱えた身でもあり、今日と同じ明日はもう来ない。 G2 鐚銭など一括 加治木銭などを別に取り置いていたもの。枚数…

◎古貨幣迷宮事件簿 「鹿角の使い方」

鹿角を用いた青錆の除去法 ◎古貨幣迷宮事件簿 「鹿角の使い方」 今回の処分品のうち、桃猿駒は手頃な付け値だったせいか一瞬で売り切れたのだが、一枚だけ残っていた。 これを見ると、なるほど表に青錆が少し出ている箇所があり、これが嫌われたということだ…

◎古貨幣迷宮事件簿 「瀬川安五郎とあら川銀判」

◎古貨幣迷宮事件簿 「瀬川安五郎とあら川銀判」 十年前の雑銭の会定例会用の資料を再録し、幾らか加筆した。 あら川銀判 「大直利」について (雑銭の会 2012/08/25付資料) 以下は山田勲著「鉱山開発の先駆者 瀬川安五郎」(国書刊行会、1988年)の当該箇所を…

◎古貨幣迷宮事件簿 「C17 鍵屋茂兵衛 銭三貫文預」

鍵屋茂兵衛 銭三貫文預 ◎古貨幣迷宮事件簿 「C17 鍵屋茂兵衛 銭三貫文預」 盛岡藩御用金(お抱え商人のこと)鍵屋・村井茂兵衛の発行した預切手になる。 記年に「巳」とあるので、安政四年か明治二年となるが、概ね後者の方だろう。 この頃は四代目茂平衛の…

◎古貨幣迷宮事件簿 クイズ「この中で密鋳銭が何枚あり、どれが密鋳銭か?」

◎古貨幣迷宮事件簿 クイズ「この中で密鋳銭が何枚あり、そしてどれが密鋳銭か?」 (密鋳銭の数)①1枚、②2枚、③3枚、④4枚、⑤5枚、⑥6枚、⑦7枚、⑧ゼロ 密鋳銭クイズ 正解は⑤5枚。風貌は文政だったり明和だったりしているのだが、作り方が異なるのでそ…

◎古貨幣迷宮事件簿 「梅松天神のあれこれ」

梅松天神のあれこれ ◎古貨幣迷宮事件簿 「梅松天神のあれこれ」 「梅松天神銭」も「七福神銭」と同様にごく普通に見られる銭種だ。 状況が少し違うのは、「元は人間」の神さまだから、絵銭の割には動きがあるようで、雑銭の中からも出て来る。 全国どこにで…

◎古貨幣迷宮事件簿 「背盛鉄小様銭の仕分け」

背盛小様銭の色々 ◎古貨幣迷宮事件簿 「背盛鉄小様銭の仕分け」 鉄銭は状態の悪さもあり、判別が難しい。 そんな中、小様銭についてのみ限定すると、銭座別の仕分けが割合容易である。 小様銭について基本的な展開パターンは次の通り。 1)栗林前期 :橋野よ…

◎古貨幣迷宮事件簿 「N53 南部両面福神母銭」「N54 南部仰寶母銭(閉伊)小極印」

◎古貨幣迷宮事件簿 「N53 南部両面福神母銭」「N53 南部仰寶母銭(閉伊)小極印」 謎解きのゲームとしては、南部銭はとにかく面白い。 時間はかかるが、一つひとつ疑問のベールを剥がして行く楽しみがある。 さて、今日の出品物の解説はニ孔になる。 N53 南…

◎古貨幣迷宮事件簿 「どこまでが密鋳銭?」

◎古貨幣迷宮事件簿 「どこまでが密鋳銭?」 部屋の片づけに着手してからだいぶ時間が経ち、床や奥が見えるようになって来た。 長らく放り込んでいた品も次々出て来る。 鉄銭がひと包みあったので、中を検めると、大半が密鋳銭だった。 まったく触っていない…

◎古貨幣迷宮事件簿 「仙台鉄銭の地金」

仙台鉄銭の地金 ◎古貨幣迷宮事件簿 「仙台鉄銭の地金」 仙台藩は東日本を代表する大藩だったので、鋳銭の仕掛けは大掛かりだ。 盛岡藩では、公営銭座の職人数は一千人から二千人で、多くが高炉の併設だから、銭よりも鉄の生産に従事した職人の方が多かった。…

◎古貨幣迷宮事件簿 「未解決のまま終わる品」

◎古貨幣迷宮事件簿 「未解決のまま終わる品」 掲図はこれまで幾度か記事にして来た品だ。 どうやら解明には至らずに終わりそうで、これまで付き合いのあった人に贈呈することになる。 01 南部接郭様 もしくは 南部写し接郭 南部天保の様々なバリエーションを…