日刊早坂ノボル新聞

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◎古貨幣迷宮事件簿 「鹿角の赤ペラ寛永」

◎古貨幣迷宮事件簿 「鹿角の赤ペラ寛永

 現在、PCのお引越し中。普段使っているものが頻繁にフリーズするようになったためで、滅多に立ち上がらない。今日はたまたま立ち上がった。

 どうやらウインドウズがワンドライブを強制的に落とし込んだことで生じた不具合のよう。ダウンロードの途中で不都合があり、そこで停止する。こういうのは本当に止めて欲しい。PCの情報を丸ごとクラウドに移すほどウインドウズを信用してもいませんや。

 

 さて、画像のもっさりとした雑銭は、幾度か「鹿角の赤ペラ銭」として紹介したものだ。

 鹿角の古道具屋から袋ごと入手したと思うが(忘れた)、中身がいずれも同じ状態で、赤くペエラペラだった。そのまま空気に晒して置いたら、ようやく二十年で色が分かれた。

 内容物は以下のものだった。

1)本銭の表裏を削って薄く仕立てたもの

2)密鋳銭(写し)の表裏を削って薄く仕立てたもの

3)銭種の分からない薄いもの

 既存の銭でもっともよく似た銭種は「日原銭」だ。

 とにかくつくりがペラペラ。

 祈祷には貨幣を使う場合があるから、まじない銭か供養銭の一種だったのか。

 類品が無いので、分からぬままだった。

 

 経年変化により、色がくすんだのと、「サンプルとして」知人に五枚くらいずつ贈呈したので、かなり減った。また特徴のはっきりした品を分けたので残っている品ではピンと来ないかもしれぬ。

 とりわけ、五枚ほど「銭種の分からぬ品」があり、それを別にしてどこかに仕舞って置いたが、今度はどこに仕舞ったのかを忘れてしまった。

 書体など「これまで見たことの無い文様」だったが、つくりが見すぼらしいと、どうしても扱いが軽くなる。

 記憶にあるのは「元は背元だったろうが無背」(八戸銭ではない)と、「元は吉田島縮字だったろう」「元は延尾永だったろう」品で、いずれも本銭とはつくりが天地ほど違った。きれいならコレクターが度肝を抜かれる品だったろうが、いかんせん、日原銭みたいな粗末なつくりだ。

 

 各地で収集家に見せたが、類品を持つ人はいなかった。

 ま、鹿角は尾去沢鉱山のおひざ元だったから、様々な物が出る。

 

 値段をつけて売り出す性質の品ではないので、久々に盆回しでも開催して、選択的景品にしようかと思う。当たれば、いずれかの商品を選べる。そこで選ぶということの意味は「興味がある」ということだから、埋もれたりはしないかもしれん。

 

 すぐにダウンロードが始まるが、これが佳境に達すると、そこでフリーズずる。

 ユーザーを支配下に置こうとする行為は独禁法に抵触するのではないか。

 新しいPCでは、「望まぬシステムやアプリ」が入って来られないように設計している。