◎古貨幣迷宮事件簿 「サムハラ銭」
まじない銭のひとつで、兵が戦地に赴く時にお守りとして持参した。
敵弾が「当たらぬ」ことを祈願するもの。
語源はサムハラはサンスクリット語の saṃvara (「三跋羅(さんばら)」)という言葉に由来する。「三跋羅」は「身、口、意の悪を防ぎ、六根をまもる」の意。
画像は出征兵が復員の時に頸に下げたものだが、生き残り持ち帰った現物なので、縁起が良いと考え、車の鍵に付けている。
意味は同じく「当たらない」で欲しいから。
だが、週末に馬券を買う時には、当たり前だが、この御守りは体から遠ざけている。
「当たらない」のでは、この場合困ってしまうからだ。
ちなみに、年度が替わるので、財布にお守りを入れることにした。
紙で包んであるのはお清めの塩で、右はお金を呼び込むための金貨。
追記)もう少し掘り下げる。
「サムハラ」の起源については、古代朝鮮語の「生きなさい」が語源という説もあるが、概ねこれは作り話だ。「音が似ている」ということで起源を主張するのは、半島流の考え方で、今や朝鮮は彼ら流に言えば、「宇宙の根源」になっている(w)。
こういうのはナンセンスで、今に繋がる事実があって初めて起源となる。
明治以降の朝鮮軍人が「サムハラ銭をお守りにしていた」という事実は皆無なので、ただ「音感が似ている」だけ。そもそも併合時代に半島に徴兵制が布かれたのは大戦末期になってからで、朝鮮兵は志願兵しかいなかったが、誰一人「サムハラ」「サムハラ銭」を伝える者がいなかった。
「サムハラ」は常用漢字ではなく神代文字なので、カタカナ表記になっている。
文字が無いから活字に出来ないのではなく、「してはならない」とされているらしい。
この「サムハラ」の起源を、「サムハラ神社」の奉文から紐解くと、「サムハラ大神は天之御中主神(アメノミナカヌシノカミ)、高皇産霊神(タカミムスビ)、神皇産霊神(カミムスビ)の三神の総称。 高皇産霊神の「あらゆるものを生み、むすび、調える」という三つの意味に通じる」とされている。