日刊早坂ノボル新聞

日々のよしなしごとを記しています。

滝不動にて(埼玉)

夢にお不動さまを見ましたので、家人を伴って滝不動にお参りして来ました。
滝不動は日高・飯能の間くらいにあります。
観光マップには載っていないことが多いので、最初は右往左往しますが、秩父に向かう道沿いです。
 
道行く車のスピードが速いので、駐車場を見極めるのに手間取り、周囲を2周しました。
なんのことはなく、西に向かって右手が沢ですので、そちらに向かうどの下り道を下っても、駐車場に入ります。
道の先で高架橋の工事をしおり、少し躊躇したので、通過してしまったというわけです。
 
車で周囲をうろうろしている間に、夫婦とも頭痛を覚えました。
「ダメだこりゃ。俺たちのように下々の妖怪に囲まれているような人間は、仏様の近くに寄ったら苦しくなってしまう」
冗談を言いながら車を降ります。
 
降りてすぐに、小さな滝が見えます。イメージ 6
なるほど、ここに滝があるので、滝不動というわけです。
滝の方角を向き、仏様がひとりポツンと立っていました。
 
「これだけ?」
もちろん、そんなわけはなく、すぐ後ろに小山があり、道が続いています。
「ほとんど人が通っていないような細道だよ」
道に雑草がかぶさっており、わずか1人分の幅です。
小山を上って行くと、所々に七福神の神様が安置されていました。
「拝みながら、上がっていくわけだな」
 
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頂上まで上がると、上はやや整地されており、奥に大日如来像が置かれていました。
滝の近くに不動明王、上には大日如来と、筋が通っています。
「この滝不動は、台滝不動とも言う。きちんと、この小山の上までお参りしなくてはならないわけだ」
 
 
仏さまの前で手を合わせます。
私は老父母や、妻子の健康を祈願しました。
家人に「お前はなにを祈ったの?」と訊くと、家人が笑いながら答えました。イメージ 2
「毎日、1枚ずつ宝くじを買いますから、当ててくださいとお願いしたわ」
ええ?それって。
家人は小学校で働いていますので、宝くじ売り場に寄る暇はありません。
て、ことは、ダンナが毎日「駅前まで行き、1枚ずつ買えよな」ってことですね。
ま、家人は買ってもいないし、買うつもりもないのに、常々、「当たってほしい」と言う性格です。
(女性にこういうタイプはかなり多いですが。「まずは買えよな」と言ってはいけません。)
 
「ワタシの友だちのダンナさんは、体を壊して仕事を休んでいたけど、お金が続かなくなったので、宅急便の配達を始めた。毎日体を動かして汗をかいていたら、いつの間にか元気になったんだって。トーサンもやったら」
毎日駅まで歩いて行けってか。しかも、自分の宝くじのために。
こういう性格なら、仮にその宝くじが当たったら、「ワタシに権利がある」と言う。
そうに違いありません(苦笑)。
 
血のめぐりが良くなったら、抵抗力が上がって、体調が良くなったという話はよく聞きます。
でも、たぶん、その友だちのダンナさんは、心臓の悪い人ではないだろうな。
ま、こんなもんです。
 
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後で、「滝不動」では、東北の県のいわゆる世間的に言う心霊スポットと紛らわしいと思い直し、「滝不動(埼玉)」と加筆しました。
興味本位に「いわくありげな場所」を訪れようとするつもりはありません。
周囲の人々が気を遣い、お守りしているお寺やお墓は、この世で最もきれいなところです。
若い頃は、お盆の墓参りに行くのに、実家の商売の手伝いが終わってから出かけたので、必ず深夜の12時ごろでした。
灯りがまったくなく足元が見えないのが怖いだけで、なんとも思いませんでした。
お墓は亡くなった方々がご供養されている場所なので、当たり前です。
 
お不動さんの顔が怖いので、色々な噂を立てられることが多いのですが、あれは衆生を救おうという意思を表しているのです。
 ままにならぬ人生に悩み苦しむ人々の心を救済するために、仏さまは安置されています。