日刊早坂ノボル新聞

日々のよしなしごとを記しています。

6人目の家族

つい3日前のことです。

2階で仕事をしていると、家人から携帯に電話が入りました。
この時、家人は1階の居間にいました。
「すぐに来て!」
階下に降りると、居間のテーブルには、家人と次女が座っています。
家人の話を要約すると、概ね次の通りです。

2人で食事をしていると、トントンと音がして、階段を誰かが降りてきた。
軽い足音なので、お父さん(すなわちダンナの私)ではない。
下まで数段のところまで来ると、足先とスカートが見えた。
「ええっ!」
家人はびっくりして思わず声を上げた。
当家の女性は、家人と長女、次女の3人。
テーブルには家人と次女がいて、残りのもう一人(長女)は居間の長椅子で寝ていました。
じゃあ、今降りてきたのは一体誰?
家人が声を上げたので、次女も階段のほうを見たのですが、次女もそこに立っていた女性の姿を「はっきり見た」ということです。

「気持ち悪いから、オトーサンを呼んだ」
これが携帯電話の理由でした。

ダンナ(すなわち私)は一笑に付します。
「別に何でもない。昔からいる家族じゃないか」
当家は、夫婦と3人の子の5人家族ですが、この他に、眼には見えないもう1人が昔からいます。

その少女が現れるのは、主に5人で外出した時です。
5人揃って食事をすると、3回に2回は、水とおしぼりが6人分出ます。
「何名様ですか?」
「5人です!!5人」と念を押しても、やはり6人分出てきます。
時には、料理も6人分出ることがありますので、ウエイトレスにとって単純な数え間違いや、「6人に見間違えた」だけではないのだろうと思います。

ウエイトレスや店員に確かめると、多くは「16、17歳くらいの女の子がいると思った」と言います。
余分な1人前は、子供向けのハンバーグやパフェの類に集中していますので、なんとなく納得します。

ダンナ(私)は仕事柄、家にいることが多いので、頻繁に2階を歩く足音を耳にしています。
いつものことだと、さすがに慣れてしまいますし、音で体重が知れるので、その子だとわかります。

「最近は皆で外食していないから、退屈してるんだろ。近いうちに、皆で外に食事しに行こう」
こう言うと、家人は納得しました。
別に悪さをするわけじゃあないし、気にすることもない。
先日、ダンナ(私)が階段から落ちた時にも、おそらくその子が関わっていたと感じますが、大きな音を立てて転げ落ちた割には、小さな打撲傷がひとつ出来ただけでした。
少しすねていたのだろうと思います。

家人と次女は以前にも見たことがあるので、話はそれで終わりです。
この話を長女が長椅子で聞いていたのですが、自分だけ直接見たことがないので、仲間外れにされた気分になった模様です。
「なんで私の前には現れないの」(不満げ)
「お前はいつも自分のことしか考えていないので、隣に座っていても気づかない。大半の人がそうなんだけどね。でも、お前にも分かるように、今みたいに長椅子で寝てる時に、上から顔を覗き込んでくれとお願いしておく」
(もちろん、最後は冗談です。)

次女は「ウチにはもう1人、男の子がいるんだよ」と言います。
5歳くらいの男の子で、時々、次女のベッドの前に立つそうです。
こちらは、次女以外に見た家族がいません。

冒頭の女の子のほうは、17歳くらいの姿のままです。
昔は「お姉ちゃん」だったのに、今は娘2人のほうが追い越してしまいました。