日刊早坂ノボル新聞

日々のよしなしごとを記しています。

扉を叩く音  (2015/12/29)

11月から1月の深夜、玄関のドアを叩く音がする話の続きです。

12月29日午前2時40分頃の記録。
居間で仰向けに寝そべっていると、窓の外からかすかに「シュッ」という音がしました。

窓のすぐ外を、誰かが音を立てないように歩いている音です。
頭の近くの位置まで来ると、その動きが止まり、窓ガラスに手を当てた時の「コ」という音が鳴ります。
「コン」までは行かないが、圧力が掛かった音です。

直感で「今は窓ガラスに手を当てて、中の様子を覗っているのだ」と感じます。
カーテンを開くとはっきりする筈ですが、唐突な事態なので心の準備が出来ていません。
顔の付近の高さを見詰めたまま固まってしまいました。
開けた時に、まともにそこに立っていられれば、さすがに気色悪いです。

この時、外の誰か(何か)が、窓に顔を当てて、中を見ようとしているような気がしました。
「泥棒か、あるいはいつものヤツ?」
この段階でははっきりしません。

いつも聞こえるドアのノック音は、明瞭なので「想像」でも「気のせい」でもないと簡単に判別できますが、この夜は微妙でした。

人の気配は居間の外から、ぐるっと家の周りを回ります。
裏手に行った時には、ブツブツと何かを呟いていました。
女の声です。

ここで初めて、ようやく「あれは人ではない」という結論に至ります。
深夜の2時3時に、他人の家の周りを回っている女がいるわけがありません。
近所には徘徊癖のある女性はいない筈です。

ノックしてもなかなか開けてくれないので、恨み言を言いつつ、家の周りを回っているのでしょうか。
まあ、今回は小さい音なので、話半分です。
年の暮れなので、窃盗犯が開いた窓を探していた可能性の方があり得ます。