日刊早坂ノボル新聞

日々のよしなしごとを記しています。

◎夢の話 第457夜 刑事

◎夢の話 第457夜 刑事

十日に昼寝をした時に観た夢です。

夢は声のみ。
暗闇の中で、声だけが聞こえる。

「ご主人の車が見つかりました。鬼首村の火葬場の駐車場に残されていたのです。この火葬場は何年も前に閉鎖になり、今は使われておりません。何せ鬼首村は山の中で、どんどん人が減っています」
「夫は何故そんなところに行ったのでしょうか」
「さあ、それはどうも。ご主人が何か言い残していったりはしていませんか」
「いえ。『俺がやらなきゃならない』とだけ言って、大急ぎで出て行ったのです。そう言えば、お友達の神林さんと一緒に行く筈だったのですが・・・」
「その神林さんかどうかは分かりませんが、車の中で男の人が1人亡くなられていました。現在身元を確認中です」
「夫じゃないですよね」
「ええ。ご主人ではありません。ご主人は火葬場の中に入って何かをされていたことまでは分かっています。中にご主人の持ち物が残されていました」
「中に?」
「そうです。ご主人は火葬場の釜の中に入られていたのです」
「そんな。まさか」
「いったい、釜の中で何をなさろうとしていたのか。まったく解せません」
「刑事さん。主人はどこに行ったのでしょうか」
「それが、釜の内外に所持品は残されていましたが、ご主人がそれからどうされたかは、まったくもって不明です」

ここで覚醒。

「縞女」を、物語にするなら、どう構成するかを考えていたので、ドラマの穴を埋めようとする夢だろうと思います。
「縞女」は出発点が「夢の話」なので、常に一人称(「オレ」)による展開となりますが、これをドラマにするにはこれを直していく必要があります。
「オレ」は、縞女をこの世から幽界に連れ戻そうとする。そのため、火葬場の釜の中に入って瞑想を試みた。その結果、「オレ」の魂が幽界の館(和風旅館)に閉じ込められてしまった。
 その状況を妻の側から眺めている。そんな夢です。

「オレ」を一度も出さないで、傍観者的に出来事を綴っていく、という表現方法はアリですね。少しずつ、小説に直して行こうと思います。
小説にするとなると、現実に現れる霊現象ではなく、怪談(作り話)としての側面が強くなります。