都知事選雑感 (2)
「借金王」増田氏と「掻き回し屋」小池氏の争いかと思ったら、宇都宮氏や石田氏みたいなのまで出るらしい。
石田氏の結婚披露宴には安倍総理も出ていたらしいから、自民党とは繋がりが深いのだろう。
すなわち、穿った見方をすれば、石田氏は自民党からの刺客で、浮動票をこそぎ落とす作戦だろう。
要するに「けして小池氏を当選させたりはしない」という意思表示だ。
小池氏に関わるだけで、関わった者が損をする。(石原氏を見よ。)
そういう仕組みが出来ているので、石田氏は自民党を前に出すことをせず、「市民団体の後押し」だってことを標榜するわけだ。
もちろん、当選出来るとは思っていない。
まったくの素人が知事職をこなすのは無理で、本人も周囲もそれを知っている。
それで出るのは、「順当にいけば落選するが、出馬する目的自体が当選することではない」と言う意味だ。
石田氏は今回は当て馬だが、「次回の衆院か参院の選挙で名簿上位に載せる」という密約があるのだろう。
この辺は我々のかつての同業者である「あこぎなコンサル」連中による仕掛けだ。
本当の主犯は、これまで表には出てこなかった人で、すなわち安倍総理のごく近くだ。
自民党が本当に怖れているのは、宇都宮氏で野党が一本化することだ。
この人は都政をどうするかについて何千回も考えている。
予算決算書も隅から隅まで目を通しているだろう。
だが、民進党の硬直した頭ではこの人で一本化することなどは無理だ。
ツキの神様の後頭部ははげている。
どうやって捉まえるかを逡巡している暇は無い。
勝負する時には、総てを捨てて打って出なくては駄目だ。
その意味では、民進党より小池氏のほうがはるかに勝負師だ。
「しくじったら全部無くすが、それならそれでまたやり直したらいいじゃないか」と思い切れないヤツは、必ず負ける。
それ以前に勝負する資格そのものが無いわけで。
「潰れる会社」はどんな手を打っても潰れる。
ひと度勢いを失なうと、最高の技術で丁寧なサービスをてんこ盛りしても、潰れてしまう。
赤字で商品を並べても、客はまったく来なくなる。
果たして、民進党はそのことに気付いているのかどうか。
人間には寿命があり、種にも寿命があるらしい。
それと同じように、組織にも寿命がある。
「民主党の延長」では、どうやっても滅びる運命だろう。
18歳から20歳はネトウヨの中核で、大半が右翼的思考を持つ。
このため、選挙権をこいつらに与えた段階で、自民党が必ず勝利する。
これは憲法を改正するためのステップだった。
だが自民党を勝たせ過ぎるとロクなことは無いってのは、これまでの歴史が示す通りだ。
あくまで想像や憶測ですので、念のため。