◎『三国志』に例えると
メールで名前の出た十人は、あちこちから呼ばれて釘を刺されるわ、見張りを付けられるわで大変らしい。
電話した相手とかもいちいち調べられていそう。
家に帰る時には、人相の悪いヤツが尾けてきそう。
ここに取材記者を貼り付ければ、いくらでもネタが拾えそうだ。
そりゃそうだ。
官庁挙げての忖度だけでなく、内閣府のお達しがあったとなると、約束どおり総理は辞任しなくてはならない。
そういう約束をしていなければ、「そういうこともある」の領域で、いくらか反省の意を示せば収まった(かもしれない)。
ウソを平気でつくし、そのウソをごまかすために、回答拒否。
もし文科省の十人のうち誰かが「あれは事実だった」と言えば、とりあえず菅氏の政治生命が消える。 発言が全部虚偽だったということになるからだ。
ま、総理もかなり危うい。
もちろん、それが分かっているので、この後は黙殺するだけだ。
それなら、総理をコケにすれば証人喚問をしてくれる前例があるのだから、前川氏とか文科省の誰かが、「俺を喚問しろ。クソ総理」と叫べば、当然、喚問になる。
そうでないと、籠池氏を喚問したのが、「ただの脅し」だったことになり、それこそ「悪辣な自民党」を証明することになるからだ。
ちなみに、加計問題で忙しくなり、籠池氏は手を打って貰ったと思う。
具体的には資金の補填と、復活の余地だ。
そうでないと、資産が凍結にされている筈なので、職員の給料も払えない。
大阪府だって、あんなに規則を盾にとって締め付けていたのだから、とっくの昔に業務停止命令をだしてもおかしくないが、動きが無い。
まあ、ここはただの憶測で、取るに足らない流言だが。
『三国志演義』の登場人物に例えると、アベ総理は間違いなく董卓だ。
天子を前面に出す一方、その実、政を恣にしている。
その董卓は最後にどうなったか。
配下であり、養子でもあった腹心、呂布の手によって殺されてしまう。
口は上手くとも、実が無いとそうなる。
とはいえ、現職の官僚が「あのメールの内容は事実です」と言うのは、明確に政府に叛旗を翻すことだ。
「そんなの役人には無理」と思っていたが、今日、取材に応じ、「本物だ」と言った人がいるらしい。 やはり、董卓は横暴が過ぎ、身内からも嫌われる。
ところで、最近、時事ネタで必ず末尾につけるのは、この一文だ。
その1)「こんな話。小泉政権で一度でも起きたことがありましたか?」
今は身びいき話がひっきりなし。
その2)「自民党がどんなにクソでも、民進党はその上を行く。国民の不幸はここに極まれり」
加計から報酬をいくら貰ったか、みたいな小さい話は、所詮、民進議員の日頃の発想を反映するもの。
今、パワーエリートが国税から騙し取ろうとしているのは、何百億、何千億の桁だ。
加計が手中にするのは、国、自治体含め「百億円」の規模だ。
「報酬を十数万貰った」てな次元の話ではないよ。
総理夫人が名誉校長・理事長を務めている団体は30もあるらしい。
その全部を洗ってみるのが本筋だ。
たぶん、善意と「えこ贔屓」を全国に振り撒いている。