夢の話 第640夜 居間で
5日の午前3時に観た夢です。
2階から降り、洗面所に入ると、何やら声が聞こえて来る。
人の泣き声だ。
居間の扉が開いており、そこから声が漏れて来るのだ。
居間に入ると、暗がりの中、長女か妻が長椅子に座って俯いていた。
(こりゃ、彼氏にでもふられたか。)
「おい。どうした。大丈夫か」
たぶん、長女だろうな。
しかし長女は何も答えない。
ま、あまり訊かずに、そっとしとこう。
「コーヒーでも入れてやろうか」
台所に入り、カウンターからソファの方を覗くと、もはやそこに長女はいなかった。
あ、父親と話したくないので、2階に上がったのか。
そこに階段から足音が聞こえる。
ドアが開き、妻が入って来た。
「ああ。眠い」
「今起きたのか」
「うん」
「さっき、お姉ちゃんが泣いていたようだぞ」
すると、妻は急に真顔になる。
「え。晴美は昨日から旅行に行ってるよ」
じゃあ、さっきのは誰。
ここに数日前の妻の言葉が蘇る。
「オトーサンは雌猫と女の幽霊だけにはよく好かれるものね」
ここで覚醒。
女性の泣き声は、この時期、起きている時のほうがよく聞こえます。