◎現代版『悪魔の辞典』 ムの項への追加項目
彼らの敗因は、キタサンブラックを1千メートル61秒のペースで、ただ茫然と逃がしたこと。
もちろん、騎手は秒数を知らないだろうが、スローペースで逃がしたら追いつけないことを知っているのに、何ら手を打たなかった。ちなみに、61秒なら、キタサンの場合、3千メートルをそのまま走れる。
最初の1千を59秒を切るくらいのペースなら、後方勢にもチャンスがあった。
相撲に例えれば、全盛時の小錦(古い)が真っ直ぐ前に出てくることが分かっているのに、ただ茫然と正面から立つようなもの。まともに当たったら、必ず負けるのに、変化しない。それでは簡単に押し出される。
もしカレンミロティックが勝負を打つなら、キタサンの前後首差くらいの位置で攻める必要があったのに、ただついて行って、結局バテた。最大の戦犯はこの川田騎手か。
後方勢は常に「相手任せ」なが面があるが、直線に入ってから無理やりに勝負に行こうとしてももう遅い。
デムーロは何やってたの? ごり押しで斜行?
見ていたのは自分の馬ばかりで、レース全体の流れを見ていなかった感がある。
今年はそれで勝って来たから、自分自身を過信したのではないか。
実力のある馬に、好きなようにレースをさせたら、やられるのは当たり前だ。
キタサンと武騎手が勝利したというより、他の騎手のボケナスぶりが際立ったレースだった。