日刊早坂ノボル新聞

日々のよしなしごとを記しています。

◎現代版『悪魔の辞典』 ムの項への追加項目  「無為無策」

◎現代版『悪魔の辞典』 ムの項への追加項目

  「無為無策」 : 2017年の有馬記念での武豊騎手以外の全騎手の騎乗ぶりのこと。

 彼らの敗因は、キタサンブラックを1千メートル61秒のペースで、ただ茫然と逃がしたこと。
 もちろん、騎手は秒数を知らないだろうが、スローペースで逃がしたら追いつけないことを知っているのに、何ら手を打たなかった。ちなみに、61秒なら、キタサンの場合、3千メートルをそのまま走れる。
 最初の1千を59秒を切るくらいのペースなら、後方勢にもチャンスがあった。

 相撲に例えれば、全盛時の小錦(古い)が真っ直ぐ前に出てくることが分かっているのに、ただ茫然と正面から立つようなもの。まともに当たったら、必ず負けるのに、変化しない。それでは簡単に押し出される。
 非力なのであれば、舞の海や、初代貴乃花みたいな奇襲戦法に出るしか勝ち目は無い。

 もしカレンミロティックが勝負を打つなら、キタサンの前後首差くらいの位置で攻める必要があったのに、ただついて行って、結局バテた。最大の戦犯はこの川田騎手か。 

 後方勢は常に「相手任せ」なが面があるが、直線に入ってから無理やりに勝負に行こうとしてももう遅い。
 デムーロは何やってたの? ごり押しで斜行?
 見ていたのは自分の馬ばかりで、レース全体の流れを見ていなかった感がある。
 今年はそれで勝って来たから、自分自身を過信したのではないか。

 実力のある馬に、好きなようにレースをさせたら、やられるのは当たり前だ。
 キタサンと武騎手が勝利したというより、他の騎手のボケナスぶりが際立ったレースだった。