◎扉を叩く音(続)
毎年、「秋から冬にかけて、深夜、玄関の扉を叩く音が聞こえる」話の続きです。
2月20日午後2時の記録。
布団に寝そべり、考え事をしていると、玄関から「ただいま」の声。
驚いて跳ね起きる。
それが父の声だったからだ。
母が昨日入院したが、「爺さん(父)が戻って来て、『どうして俺をほっぽっておく』と怨み言を言う」とこぼしていた。
まさかそれが夢の話ではなく、現実だったとは。
ちなみに、父は介護施設におり、いつも「家に帰りたい」と言っている。
父に「帰りたい」という強い念が声になったのだろうか。
よく分からないが、現実に起きている。
夢でも妄想でもないので、さすがに驚いた。
当家の玄関を叩く音も、そのうちの何分かは、生きた人の念(恨みではない)が現れたもののようで、程なくその当人と会うことになった。本人が自覚すれば、そのような現象は消えると考えられる。