日刊早坂ノボル新聞

日々のよしなしごとを記しています。

◎失意の底から(341)

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◎失意の底から(341)
 息子は思わぬ受験失敗と、祖母の死去という経験を同時にして、今はひきこもりの状態です。
 うつは毎日進行して行くので、どこかで止める必要があります。
 父親の私も息子と同じ年頃の時には、自分の親と争ったり、彼女と別れたりが重なって、生きる目標を見失っていた時期があります。
 その時の私は自宅を出て遠くに行き、街や自然を眺めたりしているうちに良くなりました。
vまあ、外に出られるようになれば、心持ちは徐々に変わります。
 かたや部屋の中に一人でいると、マイナス思考がどんどん先に向かいます。うつ状態が酷くなって来ると、食事も喉を通らなくなります。

 そこで金曜は、この父にとっては「いつものコース」の名栗方面に連れ出しました。
 もちろん、息子に「行こう」と言っても「うん」とは答えないので、「俺は右目が見えないから、隣で補佐してくれ」と伝えました。
 行き先は名栗湖と名栗唯一の温泉旅館です。
 景色を眺め、何か食べれば、いずれ外の世界を向くかもしれません。

 食堂の「山の茶屋」に行くと、息子は父親の2倍するやつを平気で頼んでいやがります(苦笑)。
 息子の表情は相変わらず暗いのですが、食事は食べられるようなので、少し安心しました。

 帰路には、高麗神社に参拝しました。
 私の目的は「最後に神社に連れて行くこと」でしたので、この日の目的は達成しました。
 トラは他の客の相手をしていたので、遠くから眺め、息子には「今の父さんの友だちはあいつなんだよ」と話しました。

 息子はピアノとベースが弾けるし、歌唱は常に代表でソロ。
 身長は190センチで、ビデオゲームを自由に作れたりするなど、沢山のものを持っています。
 初めての曲を聴いて、すぐにぶりぶりと弾いてみせる芸当を見ると、オヤジ世代はため息が出ます。
 どれかひとつでも父親にあれば、今の人生の2倍は「大人の三拍子(飲む打つってヤツ)」を叩いただろうに(笑)、得てして本人は自分の長所に気づいていないようです。

 今日気づいたのですが、息子の失意の原因は、「自分を一番に愛してくれた祖母を失ったこと」のようです。
 それなら、親が傍で見守り、確り支える必要があります。
 息子には「ま、ゆっくり行くべ」と伝えました。