◎この人のここがスゴイ:桃田選手(バドミントン)
桃田選手は、競技の世界から理不尽な追われ方をしたのに、じっと我慢をして、もう一度勝負の舞台に上がって来た。
勝ったことがスゴイのではなく、集中心を維持した精神力がスゴい。
紆余曲折で鍛えられたのか、表情が穏やかなものに変わっている。
この人の表情の変貌ぶりがスゴイ。
「3年くらい前に、先輩が『行こう』と言うので付き合った。違法カジノに出入りしたのは、その先輩に誘われて行った数回だけ」だと言う。
そのように正直に自己申告したのに、日本中から叩かれた。
当方には、なぜ桃田選手が叩かれたのか、理由がまったく理解出来ない。
「私は過去にスピード違反をしたことがあります」
「過去に酒気帯び運転をしたことがあります」
もし誰かがそう告白したとして、その人が裁かれねばならないのか。
これは有り得ない。これらの犯罪は現行犯か、犯行時の歴然とした証拠が無ければ、逮捕されることはない。証拠の無い、かつてのスピード違反や酒気帯び運転を告白したところで、逮捕されることも、会社をクビになることも無い。「以後、そういうことは止めろよ」と注意されるだけだ。
もちろん、殺人や強盗などといった重罪は別だ。
もし誰かがそういう犯行を告白したなら、警察はその人を取り調べる。
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でも、「前に違法カジノに入ったことがあります」は重罪か?
こんなのは、そのカジノの出口で取り押さえるか、賭けているところをビデオに取らなければ、糾弾も訴追も出来ないと思う。
当方は昔、明け方に、私道の入り口にある3メートル幅くらいの横断歩道の信号が赤だったところを、 「別に安全だから」と渡ったら、たまたまそれを見ていた警察官に呼び止められ、8時間も警察署で拘束されたことがある。
歩行者を守るための横断歩道なのに、「信号無視」だと言うのを建前に、鞄の中を隅々まで調べられた。
自然や街並みの写真を数百枚持っていたが、担当警官がゆっくりそれを検閲したので、そんな長時間になったのだ。
その間、警察官が考えたことは、「何か少しでも法の網に掛けられそうなことがあれば、逮捕してやれ」だ。
実際、そういう質問を山ほど浴びせ掛けられた。
そのせいで、もちろん、警官と知り合いになることもなければ、振る舞いに理解をしめすこともない。
娘が「結婚したい」と警官を連れて来れば、「出て行け」と追い返す。当たり前だろ。
ついでに、名古屋の男でも追い返す。そっちの理由は嫁入り道具だけに8百万も掛かるから(大笑)。
脱線したが、摘発も出来ないような微罪を自己申告したのに、協会は即座に五輪へ出場させないことを決め、おばかなネットユーザーが鬼の首をとったかように正義論を振りかざした。ま、ネットでニュースにコテコテと意見を書くようなヤツは高校生か、高校生並みの知能の持ち主だろうが。
もし当方なら、すっかりキレて、ネットであれこれ書いたヤツの「誰か」にターゲットを定め、個人を特定した上で(簡単だ)、周到に仕返しをすると思う。
そういうのは簡単だ。不良の名義口座から、それなりの金を振り込んで、即座に「違法行為をして、利益を得ている」と密告すればよい。証拠はバッチリ。冤罪で、これも犯罪だが、「お前がやったことへのお返しだ」と見なす。
ちなみに、政治家を殺すにはこういう手法だ。
暴力団名義の架空口座から金が振り込まれる。会計士は出る金は詳細にチェックするが、入って来る金はそんなに厳密に調べない。根拠のない金だと気付くまで、ひと月はかかるし、返そうと思っても、架空口座だから返金出来ない。
金が止まっているうちに、あちこちに情報を流す。
これで確実に印象が悪くなる。
悪辣だが、これくらいのことは「コンサル」(政治ゴロ)なら、ごく普通にやっている。
さらに脱線したので元に戻ると、理不尽な追放のされ方をしたのにも関わらず、桃田選手は腐ることなく競技に戻って来た。
(ま、腸が煮えくり返っていた時期もあったと思う。)
そういう精神修養の成果が、あの穏やかな表情だと思う。
当方も含め、PCやスマホの前で偉そうなことを書くだけの「口先だけの男」たちよりも、桃田選手ははるかなる高みの世界で勝負をしている。