日刊早坂ノボル新聞

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◎安田さん解放される

◎安田さん解放される
 3年に渡り、武装勢力に監禁されていたジャーナリストの安田さんが、どうやら解放されたらしい。
 これは非常に良いニュースだ。

 安田さんのようなジャーナリストたちが現地を取材してくれたので、米国やロシアが「テロリストの拠点を爆撃した」と報道していたのが、まったくの虚偽だということが判明した。
 実際には「ごく普通の都市を無差別に爆撃していた」のだ。
 ロシアは一時期、半年で600回の爆撃を行い、数十万人を殺している。
 一説によれば、60万人とも80万人とも言われる数だ。
 実際、テロリストは、自分たちだけで固まって暮らしているのではなく、普通の街の中に住んでいる。
 そんなことはちょっと考えれば分かる。
 米国あたりは、それさえも「市民を人質の盾に使っている」と標榜する。

 これは米露が垂れ流している報道だけを聞いていたのでは、まったく分からない。
 シリア人の多くが何故、生まれ育った国を捨てねばならないのか。
 その理由は「そこにいると常に爆弾が降って来る」からだ。
 その意味では、イラク・シリアを攻撃して来た米露仏などの国は、難民を受け入れるのが当然の対応だろう。自分たちが作って来たという一面があるからだ。

 ではどうすれば良かったのか、と問い返す者もいるだろうが、その答は「事実をありのままに伝える」ことだ。米国などはアラブ系の人たちを「悪の権化」に仕立て、自分たちがまるで正義の代弁者であるように装う。実際はもちろんそうではない。
 どんな境遇の人にも言い分がある。その声に「耳を傾ける姿勢」があるかないかは天地ほどの違いがある。

 そういうことも考えず、安田さんのことを「身勝手だ」とか抜かす輩がネットにはやたら多い。
 テレビやPCの前で、権力者に与えられた虚偽のニュースを信じ込んでいるからそうなるのだろう。

 無知というのは本当に怖ろしい。