日刊早坂ノボル新聞

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◎貴ノ岩暴行・引退

貴ノ岩暴行・引退
 昨年の一連の騒動から、八角理事長以下、相撲協会幹部の管理責任上の瑕疵は明らかだ。
 何故、あの時点で引責辞任しなかったのか。
 暴力事件を引き起こした時とまったく同じ体制で、言葉だけ「撲滅」を叫んだところで何も変わらない。
 この結果がこれだ。

 貴ノ岩本人の失態は言わずもがなだ。
 「おいおい。コイツは馬鹿なのか」と誰もが思う。
 日馬富士の件でも、自らは被害者だったとはいえ、少なくとも自分の意志でその場に座っていた。
 親方を廃業に追い込んだ一因だと言える立場なのに、さらに泥を塗るのか。
 元親方や現親方、相撲界に迷惑を掛け、さらに、モンゴル人力士やモンゴル人の評判にまで影響を与えておきながら、「引退します」では済まされない。
 協会の裁定を待ち、その上で「責任を取って」と申し出るのが筋だ。
 もしくは、出場停止処分を甘んじて受ける方が、責任の取り方としては潔い。
 「もう辞めるからいいでしょ」はない。

 もっとも、日本の行政史を揺るがすような事件の際に、最上位で監督すべき立場だった財務大臣がそのまま居座っている。
 この場合の「事件」とは、もちろん、佐川長官が「行政文書の書き換え」を指示し、担当者を自死に追いやった事件のことを指す。
 行政史上最大の汚点なのに、佐川氏がちょこっと減給になっただけで、麻生大臣は平気な顔で居座っている。
 ひと一人を殺しているんだよ。

 政府の要人がこんな調子だから、公益法人だって「別に監督責任など取らなくともよいのだ」と考えて然るべきだろう。結果的にはこの始末で、また1人、有望な若手力士を失うことになった。

 もちろん、八角理事長はこれで辞任だ。
 「暴力撲滅」の空文句は、貴乃花に対して散々示して来た「猿芝居」の延長線上にある。
 取り組みはただのポーズで、見せ掛けに過ぎない。
 指導力がまるで無いということが実証されている。

 八角理事長や麻生大臣みたいなのが「大人の代表」なんだから、若者はもっと暴れてよい。
 こういう輩の上にいる総理大臣だって、さらにその上を行くデタラメさだし。
 北朝鮮や韓国が反日を叫んでくれるおかげで、国民の目がそっちに向いている。
 ただそれだけで助かっている。