日刊早坂ノボル新聞

日々のよしなしごとを記しています。

二院制の是非

参議院議員選挙です。

参議院の存在意義、もしくは二院制の是非を問う声が上がるのは、政治家がそこで衆議院と同じことをやっているからで制度の問題ではありませんね。

参議院の本来の意義は、異なる境遇の人の代表を送り、衆議院で採択されたことをチェックする機能です。
したがって、サラリーマンは同じサラリーマンの立場から極端な不都合が生じないように、また自営業代表の人は自分と同じ立場や意見を代弁するのが務めでしょう。
となると、「党の方針に従ってもらう」というのは主旨に全くそぐわない話です。

かつて小泉前首相は参議院で法案を通過できないので、衆議院を解散しましたが、これはある意味、日本の民主主義への挑戦であり破壊行為でした。
とりわけ、小選挙区では過半数を超えると、少数派の意見は無視されることになりますので「とにかく勝つ」ことが目的の前首相にとっては好都合でした。

さらに恐ろしいのは国民投票で、私を含め一般人は一時の感情で意見が右往左往します。
内容をじゅうぶんにチェックする機能を残しておくべきだと思われます。

まともな参議院議員なら、まずは政党を離脱するべきでしょう。
拘束力を持たない「会派」で活動すればよいのです。

「国民各層の意見を代表する」機能とみなせば、候補者はメディアへの露出度の高いタレントや著名人の割合が異様に高いと思われます。
比率で言えば、日本国民100人のうち1人にも達していないはずですね。

タレント議員を多く出すということは、その政党が国民のことを舐めて掛かっている証拠です。
今回の選挙では、自民党をトコトン打ちのめさなくてはなりません。ではオザワ民主党かと言うと所詮は「同じ穴」なのが困りものです。
自民党民主党ともイメージ戦略に走り、大手広告代理店のCMを多用していますが、代理店に支払われているのは政党への助成金であり国税(の一部)ですので。