日刊早坂ノボル新聞

日々のよしなしごとを記しています。

国際感覚

妻はアジア系外国人です。
かなり前、世間話の合間に気づいたのですが、妻は同じアジアの国であるタイとマレーシアとシンガポールの位置関係を知りませんでした。
それどころか、一時はタイと台湾の区別もつかなかったのです。
もっとも、「タイ」と国名を短く詰めて呼ぶのは日本人だけかもしれず、国名をタイランド、タイ人をタイランディーと言うと、とりあえず台湾とは違う国と識別するようです。
ちなみに、妻は小学校の英会話講師です。

最近、商用で中国の方々と交流がありますが、世間話のついでに「昔、タイのバンコクから陸伝いにマレーシアを経て、シンガポールまで行った時」の思い出を語ろうとしました。
すると、相手はびっくりした表情で、「電車でタイからマレーシアへ行けるの?シンガポールまで?」と聞き返されました。
その人はかなりの高学歴で、かつお金持ちのビジネスマンです。
かつては貿易センタービルでも働いていました(9.11の数ヶ月前に日本に来たとのこと)。

どうやら世界観ってヤツは本当に教育やメディアによる情報に左右されるようです。
若い頃に東南アジアをあちこち行ったり来たりしていた時がありますが、国連の仕事に関連し派遣されたアメリカ人も中国と日本の位置関係を知りませんでした。

日本人がニュースで見ているような「世界」は、他の国々の人々の頭の中には存在しないのかもしれませんね。
めでたい話と言うかなんというか。

ほとんどが、どういう利益があるかで国策を決めるのに、「他からどう見られるか」という勝手な思い込みが政策決定に影響するのは日本だけかも。
この場合、「他から」と言うのはほぼアメリカ1国だけを指すのですけれど。