◎神さま
私の直感では、この妖怪みたいなヤツは「神さま」だと思う。
「神さま」と言っても、「早坂ノボル教」の定義は世間一般のそれとはかなり違うが(省略)、外見が子どもに近く、「座敷わらし」みたいな感じの存在ではないか。
いずれにせよ、元は人間だが、何百、何千と凝り固まった結果、かたちが変わったものだ。
毎日コイツを眺めているが、コイツが出てから、体調がもの凄く良くなった。
「死に掛け」から、ことによると「かなりヤバイ」くらいの状態には戻ったかもしれん。(見ようによっては、大して変わりない。)
とりあえず、スマホに画像を移し、御守り替わりに携帯することにした。
こういう感じのは、「座敷わらし」みたいにひとの運気を左右するか、あるいは「小鬼」として悪さをするかだろうと思う。
ま、敬意を持って接すれば、無闇に災いを振りまいたりはしない。
「座敷わらし」でも「小鬼」でも、今はもう仲間の側だ。私だってじきに鬼籍に入る。
私のように、失くすものを持たない人間なら、これを「幸運の神さま」だと信じ、大切にするに限ると思う。
もちろん、リスクもある。
見込みと違って、コイツが「死神」だったりすると、身近に置いたらダメだ。
その手のは、極力遠ざけるに限る。
でも、「人生何事も博打」なんだから(?)、どこかで勝負する必要はある。
効力は十日くらいだろうから、その間に「引き出す」に限る。
連れて行かれるかもしれないが、その時はそれで結構。
顔が獣のようで、見ようによっては狐にも見える。
もしかして、お稲荷さん?
それなら少し困る。
私はどういうわけかお稲荷さんと相性が悪く、鳥居の近くに寄っただけで、具合が悪くなる。
境内に入ると、もはや立っていられなくなるほどだから、よほど仲が悪いのだろう。