◎夢の話 第756夜 ファックス
18日の午前2時に観た夢です。
「ジーッ」という音がして、ファクスが届いた。
「珍しいな。何だろ」
さすがに、最近はファクスでやり取りすることが無くなった。
半年に1度あるかないかの頻度だから、ファクス専用回線を止めて、電話と併用することにしたほどだ。
今では先進諸国の中で、「まだファクス回線を使用しているのは日本だけ」らしい。
無駄な雑音を減らすという意味では、Eメールその他の方法で磁気情報をそのまま送るほうが確からしい。
出力が終わったので、紙を手に取った。
すると、内容は書籍の注文書で、メソポタミアかどこかの歴史に関する本だった。
「これ。間違いじゃね?」
しかし、何となく変な気配がする。
余白にメモがあり、これが依頼状らしい。
「こっちに来る時に持って来て。常盤陽子」
「え。誰だよ、トキワヨウコって」
文面からすると、俺のことを知っているような印象だ。
ところが、思い当たる人物はいない。
はるか昔、俺が研究所勤務だった頃まで遡ってみたが、その名前に覚えは無い。
「気持ち悪いよな」
相手が俺を知っているけれど、俺の方はその相手を知らない。
でも、何となく嫌な感じがする。
あれこれ思案しつつ、ここで覚醒。
ゆっくりと体を起こすと、次第に頭が働くようになって来る。
夢の中では、何かを考えているようでも、その実、ほとんど思考能力が無くなっていて、幼稚園児くらいの判断力しかない。
私は最後に観た夢を、ほぼ百パーセント記憶したまま目覚めるから、先ほどの夢を詳細に思い出してみた。
「しかし、トキワヨウコって、一体誰だ」
すると、パッと頭に景色が思い浮かぶ。
つい昨日参拝したばかりの神社の境内だ。
「しまった。そこに立っていたヤツだ」
姿がまったく見えないのに、気配だけがあった。
「わたしはここよ」と主張していたのだ。もちろん、私に対して向けられているから、他の人が姿を見たり、声を聞いたりすることは無い。実際、画像にもほとんどしるしが無かったのだ。
「イケネ。粗相をしたらしい」
赤外線は、「生きた人間にはまったく見えないが、あの世の住人には鮮明に見える」性質を持つ。日光の乏しい薄暗い場所で、赤外線ライトを振りかざしたら、そりゃ、わんさか寄り付いて来られるのも当たり前だ。
明日には、お寺と神社に行く必要がありそうだ。
昨日は体調がイマイチで、1日家に居たのだが、ガタゴトと家の中が音を立て煩かった。
こういうのは、他人にとっては「ただの妄想」なのだが、当人にとっては違う。
そろそろ、そういう「現実」を味わって見たい人に、「渡せる」ようになって来たと思う。
通常、あの世の住人は自分のことを隠そうとする。堂々と名前を出して来るのは、腹を括ったヤツだから、少し対応がやっかいになる。
今、確実に分かることは、「今年もまた土俵際まで押し込まれている」ということだ。体調が良くない時には、生きた相手との「人付き合い」も、「あの世付き合い」も、本当にウンザリする。
画像はこれまで現われた「黒いひと」「黒い女」たちの一例だ。
何十年も前から私を見守っていたようだが、今は防波堤になって欲しい。