◎身の程を知る
月曜の夜に、家人に「はい。これを持ってて」と渡された。
持病のある者が持つタグで、街で倒れた時に、これが目印となり「この人にはすぐに救急車を呼んでください」というメッセージなのだそうだ。
学校の保健の先生に頼み、障害者のダンナのために取り寄せて貰った、とのこと。
これまで、意地で「障害者スペース」を利用しないで来たが、今の状況ではそんなことも言ってはいられない。
普通の人は、微熱から症状が進むまで五日くらいかかるそうだが、我々は「重篤化するのに二日」らしい。
いつも抵抗するが、現実には、それが「身の丈」だと思う。
所詮は、明日をも知れぬ障害者だ。
でも、このタグは使い勝手が悪い。
カバンを持ち歩かない者には、付ける場所が無い。
携帯のストラップみたいな作りでないとね。
こういうのを甘んじて受け入れる替わりに、ここからガッツガッツと攻め込めないものか。
ま、いずれ何か悪巧みを考えようと思う。