日刊早坂ノボル新聞

日々のよしなしごとを記しています。

◎気になる

◎気になる

 今は昭和歌謡に嵌っている当方だ。

 ハイファイセットの「冷たい雨」を聴いたら(確か松任谷由美さんの曲?)、何だか気になる箇所がある。

 

 喧嘩別れした彼氏の部屋を訪れると、入り口に別の女性の赤い靴が置いてあった。

 「私」は「もう許してくれてもいい頃だと思って」部屋に行ったのに、元カレにはその気が無かったのね。

 そんな曲だ。

 本当に別れるとは思っていなかったのに、と茫然とするところは、なかなか良い心情だ。

 

 「でも、なんで喧嘩することになったのだろう」

 どうにも気になる。

 歌詞の中には、その説明が一切出て来ない。

 とりあえず、最後は「私」の方が何かやったのだな。

 「あんたなんかとはもう別れる」と叫んだとか。

 口ぎたなく罵った、とか。

 感情に任せて汚く罵るのに、それが終わると、本人は自分の振る舞いをすっかり忘れている。

 そんな女性は結構いる。

 

 これが仮に「私」が他の男と「言えない過ち」をしたのなら(高橋真梨子かよ)、元カレの部屋には行かないし行けない。

 彼氏の方は、すっかり別れる気だから、軽い話ではない。

 一体何だろ。

 

 ところで、雨の降る中を泣きながら歩いたことがある。

 当方は動物を飼ったりしないが、一度だけ亀を飼ったことがある。確か貰ったか何かして、たまたま買うことになったのだ。

 三四年育てて、二匹の亀がいずれも20センチくらいまで大きくなった。

 雄雌いたので、片方をデビッド、もう片方をヴィクトリアと呼んでいた。苗字はもちろん、「ベッカメ」だ。

 

 寒くなって来た頃に、仕事の帰り際に「水槽のヒーターを入れて置いてくれ」と電話したのだが、家人は普段、亀の世話をしたことがない。アレルギーがあるから、湿気の多い亀用の部屋にも入らない。

 帰宅して、水槽を確かめると、亀二匹が「茹で上がっていた」。

 家人はヒーターの入れ方を知らないから、最強にしていたのだ。

 二匹は当方だけには慣れていて、声を掛けると寄って来て、当方の指から餌を食べたもんだった。

 

 知らないものは仕方が無く、家人を怒るわけにも行かず、家を飛び出て、雨の中を歩いた。かなり長い時間外に居たので、すっかり風邪を引いたっけな。

 

 てなことを思い出すが、もちろん、歌中のドラマは「うっかり亀を煮た」ことでないことは確か(苦笑)。

 そこまでの話の展開を考えるが、良いドラマが思い浮かばない。

 ま、女の方は一緒にいることが「当たり前」になっていたのだが、男の方は違った。そんな感じ。

 そういう意識の違いは、結構、男女の関係には響く。

 

 ちなみに、亀が煮えた後は、一切、動物も魚も飼っていない。