◎滝不動
買い物に出た折に、いつもの神社の前を通ったが、休日で車が割と入っていた。
そこでそこはスルーすることに。
「外出を控える」ことの目的は、「なるべく人と接触しない」という意味だ。
一応、お寺と神社はOKになっていても、やはり人が多い時には控えるべきだろう。
信仰は心の中で生まれ、そこに留まっている。
ま、私の場合は「オレ教」で、自身の世界観に基づくものだが。
帰り際にはかなり強い雨が落ちて来た。
バイパスを避け旧道に入ると、滝不動があった。
人気が少ないので、道路脇に車を停め手を合わせた。
ところで、幾度となく「亡者の群れに追い駆けられる」夢を観る。
子どもの頃から何百回も同じ夢を観ているのだ。
数十万の亡者が背後に迫るのだが、皆、身の毛もよだつような姿をしている。
そこで追いつかれまいと、必死で先に進み逃れようとする。
家人と結婚してからは、手をつないで一緒に逃げるようになった。
走りながら、前を見ると、そこに山のような大きさの不動明王が立っている。
ようやく安心し、足を止める。
いつもそんな夢だ。
こういう経緯で、不動明王は当家の本尊になっている。
ちなみに「亡者が追い駆けて来る」ということには、まさしく実感がある。
口々に「助けてください」と叫んでいたのだった。