◎後ろに貼り付かれる
コロナのせいで、外出を控えるようになり、このところ神社やお寺に参拝・参詣していない。
例年、この時期はあまり異変が起きないのだが、放置すると、やはり溜まって来る。
通院の行き帰りに、その都度、「何か」を拾ってくるわけだ。
既にはっきりした兆候が出ており、常に二㍍後ろに貼り付かれている。
台所に立つと、カウンターの陰からこっそり覗き見ている。
そこで、時々、声に出して警告している。
「あまりしつこく付き纏うと、刀で切るよ」
ご神刀で切られるのは、幽霊にとっても嫌なことらしい。
「いい加減にしろよ」
普段は丁寧に接するが、言い付けを守らず、線を踏み越えて来る時には、強く叩く必要がある。
神社やお寺は「サービス提供を控えるべき」という枠に入っていないのだが、外出は外出だ。
ささっと参拝し、付き纏う輩を追い払うべきかを、今は思案している。
平日なら、ほとんど人とは会わないわけだが、しかし。
画像には、割と鮮明に写ると思うが、恐らく他人には見せられない。
自殺した者だと、よほど見慣れないと、そのあまりに身の毛もよだつ姿に、神経が持たない筈だ。
最初は私も気が動転した。
そういうのを「こんなのが撮れました」と吹聴するほど愚かなことはない。
意図的に「悪縁を呼び寄せる」振る舞いになってしまう。