◎「御守刀(ごしゅとう)」のセッティング方法
子どもが出来た時に、親が小刀を与え、御守りにすることがあります。
悪縁を祓う方法として友好な手段になると思いますので、実践的なセッティング法を記します。
1)小刀
従前は日本刀(小刀)を使ったようですが、象徴的な意味ですので、工作用の小刀で構いません。日本刀の小刀は高額ですし、刃のサイズによっては法に触れることがあります。
また家の中に武器を置くと、夫婦喧嘩の際に持ち出したくなるかもしれませんので、工作用を用いる方が問題が少ないと思います。
新しいものであれば構いません。
2)神に供える
自身の信仰に従って、神棚があればそこにお供えします。
宗教・信仰の別は問いません。
「神」(この場合は人格神)は便宜的な存在で、ひとが理解しやすいように考え出されたものです。そのままのかたちで存在するわけではなく、あくまで「道筋」を示すものです。
道はどれであっても、目的の地に進めばそれでよいのです。
刀の置き場所は神棚か枕元で、持ち歩くものではありませんので、念のため。
3)祈念の仕方
神前に備え、毎日、手を合わせ祈ります。
祈り方も割と自由で、「悪縁が近付かないように、この刀に力を与えてください」などと、念を籠めればよろしい。
特別な祝詞や呪文は要りません。
「神」を信仰していない場合は、家の東側、太陽の光が最初に差す場所に安置するとよいと思います。
「縁切り」のためのものなので、仏前やお墓に近づけてはなりません。
4)使用法
「背筋がぞわぞわして、身の回りに人の気配がする」
「さしたる理由が無いのに、トラブルが続く」、
のようなことがあれば、この小刀を枕許に置いて眠るようにします。
「悪縁を断つ」という意味です。
5)備考
十分に念を籠めないと、まったく機能しません。
神社やお寺で御守りを拝領しても、信仰心を持たないと、それは「ただの紙と木」に過ぎません。
映画やドラマでは、悪霊や吸血鬼に対し、お札や十字架を示しただけで、恐れ戦いてくれますが、信仰心を持たない者が単に所持しただけでは、何の効果もありません。
普段、まったくスポーツをしない人が、いきなりバッターボックスに立っても、ピッチャーが投げた球にバットはかすりもしません。それと同じです。
日常的に練習を重ねている者だけが打ち返すことが出来るのです。
また、物としては(工作用の)小刀ですが、「大刀」を思い描くのが良いでしょう。
悪霊、悪縁を感じた時に振るうものとして、大刀の方が力強いことは言うまでもありません。
このため、木刀や模造刀を別に用意し、時々、それを振るう練習をすると、体がイメージを覚えます。
今は息子が時々、悪夢を観ているようなので、画像の刀を息子用にセットしているところです。
息子はまだ念の籠め方を知らないので、「道を付ける」ために、予め私が祈願します。
概ねこれには、ひと月以上かかると思います。
これが終わると、息子に渡し、今度は息子自身が手を合わせ、念を籠めることになります。
私用には、大刀(日本刀)を持っており、今は「いつも右手に携えている」というイメージを持って暮しています。
このブログを覗いている方は、私の周りに「常にぞろぞろと幽霊が寄って来ている」のが分かると思いますが、この「御守刀」のイメージを身に着けたおかげで、ほとんど気にならなくなりました。