日刊早坂ノボル新聞

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◆質問◆ 子どもが時々、「幽霊を見る」と言います。どう対処すればよいでしょうか。

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◆質問◆ 子どもが時々、「幽霊を見る」と言います。どう対処すればよいでしょうか。

 

◆回答◆

 最初の画像は、フェイスブックからの一部引用です。

(資料引用:FB 面白かったらシェア 「ヤバすぎる宿泊学習のしおり」より)

 子どもは敏感な面があり、五歳くらいまでは「生まれる前の記憶」を思い出せたりします。また、十~十二歳くらいまでは、時々、「そこには居ない筈の人影」を見たりもします。

 そういう感覚は大人になるに従って消えて行くのですが、一部の子どもにとっては「現実そのもの」なので、むげに否定すると「親子関係」、「教師と児童の関係」が崩れます。

 

 小学生の中で、実際に「人影を見る」のは、百人中、四五人くらいですが、同じ年頃の子は恐怖心に共鳴したり、影響を受けたりして集団ヒステリーを起こすことがあるようです。

 おそらく、画像の小学校では過去に幾度もそういう事例が発生しており、その情報は学年を超えて伝わりますので、何年も続けて起きていると考えられます。

 そこで「気にするな」という意味合いで注意書きを入れたのでしょう。

 実際、大半の児童にとっては「気のせい」です。

 

 それでも、「目の前でそれを見ている」数人にとっては、「見ないふりをする」ことでは解決しない場合が多いです。また、相手が現実の人でそれが変質者だったりすると、じっとしているのは相手を助ける面が生じます。

 こういうことの対処法は簡単で、もし幽霊のようなものを見たら、神社でよくやるような「柏手を打つ」ことです。これで、すっと不安感が消えます。音が「ベタベタ」のような感じなら、良くなるまで繰り返し打つこと。

 そもそも神社で叩く柏手も「悪縁払い」の意味があり、幽霊はああいうバチンバチンという音を嫌う傾向があります。

 「幽霊は手を叩くと遠ざかる」と教えてください。実際に効果がありますが、それを「信じる」ことでさらに心を安定させる効果が高まります。

 

 その先の対処法もあるのですが、それが必要な子どもはごく僅か。

 まずは「何が出ても大丈夫」だと子どもに教えることが大切だろうと思います。

 具体的な対処策が分かれば、次第に平気になって行きます。

 加えて、「現実には存在しない人影」のことを、「(気のせいだからと)舐めてかからず、きちんと敬意を払う」ことも重要です。

 

 ちなみに、大人になっても「人影」を見続ける人は、数百人に一人くらいの割合です。そういう人は他人から「変人」に思われるのが嫌なので、そのことを隠して暮らしています。

 

◆追記1◆

 もし、柏手を打っても不安感が消えないようなら、次の方法があります。

<物的アイテム>

  • 鈴(りん)

 幽霊は「チンチン」という音も好まないので、怖がりの子には「鈴」を持たせると良いです。「風鈴」の頭や「小さい鈴(すず)」でも構いません。

  • 水晶

 水晶は魔除けの道具のひとつ。電磁波を曲げる効果があるようです。

 土産物の水晶の勾玉などが簡便です。

  • お守り

 家族が最もよく参拝・参詣する神社やお寺のお守りを持たせる。

 いずれも物自体の持つ影響力は僅かですが、「自分は守られている」と信じることで精神状態が安定します。

 

<おまじない>

 子どもには、細かい説明をしても分かりません。「咄嗟の時にどうするか」だけを伝えればよいと思います。

  • 「ほんの少しだけお邪魔します。ご迷惑はかけませんので、通らせてください」
  • 「わたしにはお助けできませんので、近くに来ないでください」 

 声に出して丁寧にお願いをすれば、聞き届けてくれます。

 相手に心を伝えるためには、「願いを声に出して言う」必要があるのは、人間同士の場合と同じです。

 

<大人の側の心構え>

  • むげに否定せず、何があったかをきちんと聞くこと。
  • 「怖れる必要はない」「時々あること」と子どもを励ますこと。

  「怖ろしいものではない」「敬意を持って接すれば相手は何もしない」ことを繰り返し教えることで、子どもがヒステリーを起こしにくくなります。

 

追記2◆大人のための心構え

 書き洩らしましたが、幽霊は「現実に存在」しています。

 ただ、人間の可視聴域の境界線を行き来しているので、「見たり聞いたりし難い」面が強い。

 ほとんどの人が「見た」「声を聞いた」と感じる中には、足りない部分を想像で補っている要素があり、むしろその想像の方が大部分を占めます。

 大人を基準にして言えば、99%は想像や空想で、それは主に恐怖心から描かれたイメージに過ぎません。

 ホラー映画や小説のように、幽霊が実際に手を出してひとに関わろうとするケースは「ほぼ無い」と見なして構いません(ゼロではない)。

 

 原則として「何もしない」ので、気にする必要はありませんが、ひとがそこに居る時のように、「距離を取ってぶつからないようにする」ことと、「相手に敬意を払う」必要があります。

 誰でも、自分が何もしていないのに、怖がられたり、罵られたり、好奇心の対象にされたりすれば、腹を立てます。幽霊でも同じです。

 スリルを楽しむために無用なちょっかいを出したりすれば、それなりの報復があるかもしれません。

 「面白いかも」とスポットを探検するのは止めることです。

 

 「もし具体的な現象が始まってしまったらどうするか」という話は、また追って別の機会にします。

 

追記3◆ご神刀と鏡

 書き洩らしていましたが、少し重症の場合は、次のアイテムを使います。

●ご神刀

 神棚に、常に小刀を安置し、お神酒等のお供えをします。

 「守って下さるよう、お力添えをお願いします」などと唱えて拝礼すると、念が籠ります。

 不審な出来事が起きた時や、怖気が出た時には、この刀を使い、自身の周囲の空気を切ります。おまじないは「傍に来てはいけない」という警告を表すものなら、どのような言い回しでも結構です。

 小刀は、従来は日本刀の小刀を使用したのですが、工作用のものでも構いません。

 新しいもので一千円以下で買えると思います。

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「悪縁断ち」用の小刀

●鏡

 玄関に鏡を置くご家庭が多いと思いますが、身だしなみを整えるだけでなく、悪縁払いの意味があります。

 幽霊は鏡を嫌い、扉から中に入ろうとした時に鏡があると、そこで足を止めます。

 「鏡の中に何かがいるような気がする」みたいな感覚は、ホラー小説や映画の中だけの話です。

 逆に、あの世の者が「鏡を出して欲しくない」ので、鏡自体を禍々しい印象を与えようとしていると思った方が宜しいです。

 夜中に部屋の中で大鏡を覗いたら、多くの人が背筋がざわッとすると思いますが、幽霊の方は生きた人間よりもっとざわっとしているのです。

 でも、これは好き好きなので、玄関程度で良いと思います。