◎病棟日誌 悲喜交々 2/3 「私も行きます」
朝、病棟に行き、枕元に写真を置いて置くと、機械の点検に来た師長が目ざとくそれを見付けた。
「何の写真ですか?」
「幽霊だよ」
師長には、余り他人には見せぬ強烈なヤツを見せたことがある。
「うわあ。見たくないけど、見せて下さい」
そこで手順を追って、この半月に起きた出来事を説明した。
心身ともに不調だったが、とりわけ夢見が悪く、眠る度に悪夢を観た。「もう生きていたくない」と思うほどの酷い内容で、記録もしなかった。
体調も悪く、下痢をしたり気管支が荒れて酷く痛む。
「こういう感じは、体以外の原因が招いていることが多いよな」
そう思ったので、小鹿野に行った。
ここにはいわゆる霊場があり、自身の状態をチェックするのに役立つ。ついでに家族を氷柱見物に連れて行った。
この経緯を、出来事の順番に「こういう画像をどう見るか」を説明した。
(別スレッドで説明。)
セルフチェックの結果、自分に悪縁(霊)が取り憑いていることが分かったので、改めて最寄りの神社に行き、セルフチェックをすると、やはり沢山寄り憑いていた。
相手が分かれば、ピンポイントで除霊を施すことが可能になるから、今はそれをやっている。
と、説明したが、私と同じように見える人は少ないので、伝わるかどうかが分からない。
「少女や小さい子どもの姿が見える?」と訊くと、師長が「見える」と答えた。
「それならこの旅館に行ってみるといいよ。日帰り入浴が七百円だし、他に客はいないからゆっくりと入浴出来る。この写真の幽霊が見えるなら、声が聞こえるかもしれない。声が聞こえるようなら、俺と同じ手順で窓ガラスに向かって、自撮りしてみるといいよ。幽霊が存在することを確かめられる。重要なポイントは、幽霊を感じてもまったく怖くないことだ」
ま、日頃から「あの世」に注意を払っていないと、なかなかそれと認識できない。
また常に死者には敬意を払う必要がある。
面白半分や興味本位で行動したり、SNSでバズルことを目的に行くと、相手にもそれが分かるから、それなりの仕返しが来る。そういうのは自己責任だ。
すると、師長は「行きます。早速早いうちに」と答えた。
この会話を聞いていた別の看護師が写真を見たが、幽霊の方はピンと来なかった模様。そもそも肉眼では見えぬ性質のものだから無理はない。
こっちの看護師の関心は、専らUFOが本物かどうかの方だった。
「幽霊に会うために行ったのに、UFOまで盛られると、さすがにお腹が一杯だったわ」www。
当方がこんなことをやっているのは、専らセルフチェックが目的だ。病気は多く心身そのものが原因で起きるが、当方のような者の場合、同じくらいの割合で「障り」を被る。
「あの世」由来の不調であれば、医療では治せず、悪縁を取り除くしか方法はない。
今は毎日、ご神刀で、悪縁がしがみついている箇所を斬っているが、これだけでも全然違う。