日刊早坂ノボル新聞

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◎病棟日誌 悲喜交々11/14 「しぶとい人もいる」

病棟日誌 悲喜交々11/14 「しぶとい人もいる」
 病棟に行くと、「お茶屋の小父さん」がいた。入院病棟から車椅子かベッドで来るらしい。
 オジサンの顔色が真っ黒だ。昔は「腎不全患者は顔が黒くなる」と言われたらしいが、今はそういう人は少ない。要はかなりのベテランということ。
 車椅子に乗ってから半年以上経つから、このオヤジは相当しぶとい。
 肉体労働をしていると長生きは出来ないが、お茶農家はそこまではキツい仕事ではないのかもしれん。逆に、体を動かさぬデスクワーク人生を送ると、ここぞという時の頑張りが利かぬので、精神的にもたなくなる。長生きの秘訣は、「ソコソコの運動」に限るらしい。鍛えすぎると心臓が持たないのは、レスラーを見れば分かる。

 この日は朝の血圧が210-110。
 さすがに高いので、降圧剤を飲んだ。
 念のため、帰路にはセルフチェックをしたが、前日の午前中には所用で駅に行ったし、午後には片道四十分のドライブをした。
 少し疲れたのと、「御一行様」の影響だと思う。
 当方のように、自分自身があの世に近くなると、「声」が聞こえるようになるので、画像で確認する必要はないのだが、一応、写真を撮った。
 右肘に手が掛かっている感触はあるが、姿の方は鮮明ではなくぼんやりとしている。
 この程度なら、特に問題なし。想像や妄想の範囲だ。
 いつも記すとおり、直感や霊感は、想像や妄想との境目が曖昧だ。
 もちろん、だからと言って警戒を怠らぬのは言うまでもなし。

 幽霊の中には、取り憑いた後に何か月もじっと時機を待つ者がいる。その相手の心が弱り、支配しやすくなったところで、がっと攻める。その時には本性むき出しで、物理現象までも起こすようになる。
 「ドアが勝手に開く」という経験をした人があるだろうが、多くは気圧の関係で空気が移動することによる。概ねその解釈でよい。だが、悪縁が自分の所在を示す時には、それと分かるように「二度開閉させる」。これは自然現象では、よほど気流がお膳立てしないと出来ず、誰かが開いたと見る方が合理的だ。

 ともかく、「お茶屋の小父さん」を見習って、しぶとく立ち回ろうと思う。とりあえず外面からで、如何にも悪そうなジャケットでも買い、「不良オヤジジイ」になろうと思う。
 競馬場でも行くかな。絶対にビールを飲むので、今や命懸けだが、それも面白い。当方は車椅子には乗らんし、寝たきりにもならん。こういう性格のせいで、「道端に倒れて死ぬ」という予見が現実に近くなる。