日刊早坂ノボル新聞

日々のよしなしごとを記しています。

◎奇数でも偶数でもない

 

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◎奇数でも偶数でもない

 家人の手作りマスクをして、病院を出ようとしたら、栄養士の女性(24歳くらい)に呼び止められた。

 「そのマスクには、何て書いてあるんですか?」

 え?何か書いてあるのかよ?

 何分、このサイズだと、幾何学模様なのか文字なのかが分からない。

 

 ちなみに、この栄養士は気さくに声を掛けてくれる。

 数か月前に「少し痩せたね」と声を掛けたのがきっかけで、話をするようになったのだ。

 その栄養士によると、数か月前から「ジムに通ってダイエットをしていた」とのこと。

 しかし、病院内ではまったくそれに気付かれなかったそうだ。

 

 いい振りネタだ。

 ここで終わると、普通の世間話なので、少し盛ってみた。

 「大体、そうだねえ。1キロ2百くらい痩せたようだね」

 これがたまたまそれくらいだったそうで、以後、先方から声を掛けて来るようになったのだ。

 やはり「自分を見てくれる」というのは嬉しいものらしい。

 

 ちなみに、現体重が幾らかについては「触れてはいけないこと」の二番目だが、一番目は年齢だ。もし年齢を言うことになったら、「想像した年齢」の2つ下を言うと、喜んで貰える。

 「正解です」と言われたら、大体それより3つくらい上だ(笑)。

 逆に自意識より外れて若く言ったりすると、「おべんちゃら」に聞こえるから、基本は「当てる」ことが必要だ。

 

 「私にはこんな小さな文字は見えないよ」と答えて、更衣室に行ったが、言われると気になるので、「眼を皿のようにして」読んでみた。

 文面は ”NEVER ODD OR EVEN" だった。

 ははあ、これって誰かの曲だよな。あるいはアルバム名だ。

 でも、意味は?

 

 イーブンは覚えていたから、要するに「奇数でも偶数もない」ということになる。

 とりあえず、帰り際に、かの栄養士に「これはね」と教えた。

 まだ話したそうだったが、こちらの頭の中には疑問が沸いていたので、そそくさと立ち去った。

 

 ところで「奇数でも偶数でもない数字」って何?

 パッと思い浮かぶのは「ゼロ」なのだが、ゼロは偶数だよな。

 では何?

 グーグル先生に訊くと、「整数以外の総ての数字」らしい。

 0.1とかπみたいなのは、「奇数でも偶数でもない」ということ。ちなみに「π」は記号ではなく数字の一種らしい(絶対、諸説あるよな)。

 

 しかし、ヘビメタバンドがこれを歌ったのは、たぶん、そういう意味ではなく、「ゼロ」をイメージしていると思う。

 歌詞を調べれば分かる筈だが、さすがにそんな気は起きない。ヘビメタだからなあ。

 あるいは、「ひとの心」みたいな路線かも。

 

 ま、「ひとの心は割り切れない」から、疑いなく奇数だ。

 (これは遊べそう。比喩で「※※は奇数か偶数か」の問答が出来そうだ。)

 「夫婦の財産」は基本が「偶数」で、離婚する時には二つに割る。しかし、他に慰謝料とか養育費があるよな。よし「奇数」だ、みたいな。

 でも、「ゼロ」は規格外の数字で、そもそも「整数ではない」筈だったと思う。そうなると、最初の定義に引っ掛かり、「奇数でも偶数でもない」ことになる。

 状況に応じて、観点が変わるのが「ゼロ」のようだ。

 ふうん。

 

 ソフトな肌触りのこのマスクは、なんだか小さいパンツ(女性の)みたいだ。

 今のご時世なら、パンツ(女性の)に紐を付けて掛けていても、たぶん変態には思われない。まさに紐パンそのものだ。

 布マスクはシルクのが一番良いそうだが、当方はやはり木綿だ。各種のアレルギー持ちでも痒くならない。