◎七月の品評 (その4)
S17 宝永通宝 二種組
先ほど、取り置き箱を整理していたら、宝永通宝があったので手に取ってみた。
すると、各々の分類が違っていた。
左側は背下部に少々劣化または汚れが見られるが、こちらが小役付きになる。
並べてみると、冠の浅い深いではなく、実際には「王」部の大きさによる違いだということが良く分かる。
右側は当初ほとんど未使用状態だったのだが、十五年も放置していると、さすがに劣化する。
S18 琉球通宝 打極印銭
かなり前に「雨乞い銭」として入手した品で、外輪にチョップがある。
しかし、内郭にも角印が撃ち込まれており、雨乞いとは別の意味の打極であることが分かる。幕末の作であり、薩摩は倒幕の中心メンバーでもあるから、何らかの符牒の意味で使ったのだろう。
いわゆる「かながき札」。風格がある。
S20 盛岡藩 人足札 御用達権蔵 4種揃
御用達権蔵札は文化年間のもの。金種を揃えるのは手間が掛かる。