◎和田アキ子さんの主演映画
車に乗る時には昭和40年代の歌を聴いている。
概ねリンダさんや堺正章さん、尾崎紀世彦さんみたいなヒット曲のメドレーだ。
ごく小さかった頃のヒット曲だが、その頃は家族全員でテレビを観た時代だ。
和田アキ子さんがヒットを出したのもこの時期で、数曲は「耳タコ」の曲がある。今も歌ってるわけだし、フルコーラス歌える人は多い。
その和田さんは、ごく若い頃に映画に主演している。
今では想像も出来ないが(やや失礼)、当方はその映画を映画館で観た。
もちろん、小学生の頃の話だ。
当時、母が盛岡の病院に長期入院していたので、小学生の当方は一人で一時間半ほどバスに乗って、見舞いに出掛けた。
月に一度か二度のことだったと思う。
その見舞いの帰りは、バスセンターか駅前のどちらかまで歩いて、そこからバスに乗る。
大体はバスセンターだったが、そのコースだと、途中にデパートがあり、映画館通りもあったという理由からだった。
デパート(サンビルでは無い方)の最上階でラーメンを食べ、映画を観て帰ったのだ。
小三くらいから始めて中一まで続いたので、今ならきっと補導されると思う。
八歳の子が映画館の窓口で切符を買っていたから、大人の目に付く筈だ。
市内には映画館が数館しか無かったから 映画は何でも観た。
昭和四十年代だから、クレージーキャッツやフランキー堺といったコメディや怪獣映画まで、とにかく何でも観たのだ。
和田アキ子さんの映画を観たのは、小四か小五くらいの時で、映画は『女番長 野良猫ロック』という題名だった。
和田さんはともかく、「きれいな女性が出ていた」記憶がある。それが誰だったかを忘れたので、つい先ほど調べたのだが、梶芽衣子さんと范文雀さんだった。
若い頃の梶さんは、子ども心にももの凄く綺麗だった。
でも、『野良猫ロック』を目当てに映画館に入るわけがないから、当方の目的は併映の映画だった筈だ。
これがどうしても思い出せず、しばし首を捻った。
『ゴジラ』シリーズや『サンダーとガイラ』みたいな怪獣映画は全部観たが、和田さんの映画を併映にするわけがないから、きっとハナ肇さんか植木等さんの映画だろう。
ところが、『野良猫ロック』は日活の配給だ。
どうしても調べたくなったので、これも先ほど検索してみた。
すると、どうしたことか、同時上映は『ハレンチ学園』だった(W)。
おいおい。小四小五のオレって、『ハレンチ学園』を観るために、片道一時間半もバスに揺られてたのか。コイツは絶対に補導!!
はい、どんとはれ。