日刊早坂ノボル新聞

日々のよしなしごとを記しています。

◎別のヤツが来た(564)

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令和三年二月八日撮影

◎別のヤツが来た(564)

 次々に病気を重ね、入退院を繰り返すようになり、十五年以上が経過している。

 とりわけ酷くなったのは、十年くらい前からだが、生活の半分を病院で過ごすようになった。

 入院していなくとも、自宅で横になっていることが多い。買い物や参詣参拝に出るのも「やっとこさ」の状態だ。

 例年、一月周辺は調子が悪いのだが、今回もほぼ丸二か月に渡り寝たり起きたり。

 さしたることも出来ぬまま、ただ無為に時間を費やす。布団の脇で雑文を書き殴る程度しか体力気力が持たない。

 

 「もうこんな状態にはウンザリだ。そろそろはっきりさせよう」

 八日も調子はイマサン(イチではない)だったのだが、神社に行くことにした。

 神殿の前で祈願したのはこう。

 「ただ寝たまま人生を食い潰していくのはもうウンザリだ。起きて活動できないのなら、とっとと連れて行ってくれ。望まれる通りに亡者たちの世話をするから」

 独りぼっちでベッドに横になっているなら、アモンさまの相手をする方が面白い。

 早く戻って来て。

 「政治家も役人もメディアも、今、本当にやるべきことがわかっていないようだから、天の鉄槌、神の雷でも何でもいいから落としてやるといいよ」

 心の中は自分自身や社会の風潮に対しての「怒り」で満ちている。

 今ならアモンに眼や耳を貸してやろう。

 

 この日は早々に家に帰った。と言うより、ちょっと「しんどかった」というのが実相だ。

 家に戻り、自室にカメラを置きに行くと、書類棚からぱらっと紙が落ちた。

 落ちて来たのは、かなり前に神社で貰ったおみくじだった。

 おみくじは吉凶の部分はオマケで、読むべきは裏の神託だ。

 

 「なさけこもった其の一言に死んだ心も生き返る」

 ふうん。ひとの心は弱いから、己独りで歩んでいくのは、心労を重くする。

 互いに情けを掛け合えば、気持ちが明るくなるし、温かくもなる。

 まさにおみくじの言う通り。

 「でも、俺は別のグループの者だからな。宗教を開くつもりもない」

 

 一日が経った後、先ほど画像を開いて見た。

 境内の中まで怒りを引きずったのは、どうやら不味かったようだ。

 途中の画像で、左手の上にもうひとつの左手が重なっていた。

 「なるほど」

 これはそのまま家までついて来ている。

 昨夜から、台所に立つと視野の端に人影が入る。

 つい数日前に「目視する時にはこう見える」と記したが、あれと同じで黒いシルエットだ。ごくたまに、着物や服の色が分かったりもするが、基本は影だけになる。

 女は黒い影だけなのだが、カウンターの陰に立ち、こっちを見ている。

 アモンではなく、別の者を呼び寄せたようだ。

 

 ちなみに、こういうのは他の者にはほとんど分からない。

 用事があるのは、専ら私一人なのだから、それも当然だ。

 これに気付けるなら手を打てるわけだが、気付かず放置すると少しずつおかしくなっていく。

 今日明日は息子が悪夢を観るだろうと思う。

 

 追記)画像の三、四枚目は連続撮影なのだが、指の位置が徐々に変わり「伸ばしている」様子が分かる。