日刊早坂ノボル新聞

日々のよしなしごとを記しています。

◎七月はアモンの季節

◎七月はアモンの季節

 もうすぐ七月だ。

 「あの世」的な意味では、一年の中で最も大人しいのがこの月だ。

 十月から一月の騒がしさと比べると、「何ら異変が起きぬ月」と言ってもよいほどだ。

 唯一の例外が「アモン」だ。

 

 アモンとの最初の出会いは五年前の令和元年の七月のことだ。

 この年は、とんでもなくあの世が騒がしい年で、一年を通じ「撮影する度に人影が写り込んだ」と言っても過言ではない。

 記録によると、アモンを発見したのはこの年の七月二十七日だった。

 トラの神社の神殿のガラスの前に立ち、私自身を撮影すると、、どういうわけかっ私が映らなかった。

 光の加減でガラスに反射し難いことがあるから、それほど不思議には思わなかったのだが、後方にいる女性(顔無し)の姿が朧気に映っている。

 この女性が実在したかもあやしいところで、真夏の平日の午後三時頃にはここにはほとんど参拝客が来ない。暑すぎるためだ。

 

 位置を替えて撮影すると、今度は私が映ったが、有り得ぬ位置に老夫婦の姿が映っていた。

 神殿は高台の上にあり、外側には階段があり高低差がある。老夫婦がいるのは空中だ。

 だが、この境内では、この夫婦は「レギュラーメンバー」のような者たちで、頻繁に画像の中に入る。

 いつも空中を、境内を横断するように移動している。もちろん、この方角には何もない。

 参拝客がこのルートで移動することはない。

 

 この日は赤外線カメラを持参していたが、何となくこれで撮影してみようという気になり、もう一度神殿の前で自分自身を撮影した。

 アモンが姿を現したのがこの時で、私の背後に立っていた。

 不鮮明で、実在する私の姿も朧気だが、大きな者が私の体に手を回している様子が確認出来る。

 手が異様に大きく、顔はバケモノだ。

 幽霊が実在することは身に染みるほどしっていたが、さすがにこんなバケモノまでいるとは、俄かには信じられぬ。だが偶然にこれは写らない。赤外線カメラを買って撮影してみると良い。

 不鮮明だが、逆に「気のせい」や「錯覚」の入り込む余地がかなり小さくなる。

 

 「どうやらこのバケモノは現実に存在している」

 そしてコイツが私を掴んでいる。

 果たしてこの先何が起きるのだろう。

 しばらくの間、私は恐れ戦いた。

 だが、この年には雨霰のように心霊現象を目にしたが、別段障りのようなものは生じなかった。

 特に私を敵対視するつもりはないらしい。

 それどころか、「それほど遠い存在ではない」ような気もする。

 前々から近くにいたヤツではないのか。

 女の幽霊たちが付かず離れずに私を見ているが、それと同じように前から見守っていたのかもしれん。

 「コイツは一体何者だろ?」

 そう考えると、すぐに「アモン」という答えが返って来た。

 どうやら古い言語のようで、正確な発音は「アモン」ではく「ウモン」に近い。たぶん古代語で、かなり昔から存在して来たと思う。

 バケモノ顔の幽霊で、キリスト教の悪魔の名前に近いから、それ以後は「アモン」と呼んでいる。

 

 あの世の実像は、これまで宗教で語られて来たものとはかなり違うようで、善悪の対決すなわち対置されるべき「神と悪魔」みたいな構図はない。

 強いて言えば、人の姿をした幽霊は、自我(第三者的に言えば個我)を持つ霊で、すなわちその意味では、総てが「悪霊」の方に近い。

 この辺はこれまで散々記して来たので省略するが、悪魔が悪魔の姿をしているからと言って、闇雲に人に災いを為す存在であるわけではない。

 あの世で最も大きな罪は「欺瞞」だ。ひとの心は常に嘘と欺瞞で満ちているから、総てが悪者で、あの世に善霊の済む天国はない。

 自我を解き放てば、悪霊が善霊に替わるのではなく、散り散りに分散する。自我(個我)は存在せず、バラバラで断片的な感情の記憶に分散してしまう。

 分散することで、それを再結集させ、別の自我を編成することが出来るわけだが、これが輪廻転生だ。

 一人の人格が繰り返し生まれ変わるのではなく、分解再編成で別の人格となる。

 全盛の記憶は幾らか残るのだが、著しく断片的なのはこのためだ。

 

 脱線したが、あえてアモンの話を持ち出したのは、七月に初めて姿を確認したことと、今すぐ傍にコイツが立っていることによる。

 すぐ二㍍脇に立ち、私を見ているし、また私の目を通してものを見て、私の耳で音を聞く。

 生きた人間が幽霊をよく認識出来ぬわけだが、幽霊の側でも状況は同じだ。

 幽霊は感情だけの存在なので、他者を認識する唯一の方法は「共感」による。

 感情は波で音のような性質を持ち、音は波の振動で、同じ波長の者同士だけに伝わる。

 

 少し怖ろしいと思うのは、アモンとはかなり共感・共振する面があることだ。

 たぶん、コイツは私に対し何もせず、幾らか利用しつつ観察している。

 だが、欺瞞を感じたり、理不尽な振る舞いを目にしたりすると、すぐに心を乗っ取られ「因果応報」を具体的に行使すると思う。

 

 さて、毎日毎日詐欺メールが数十通来る。

 前に出張時にソフトバンクルーターをレンタルしたことがあるのだが、ソフトバンクではなくファーウェイの端末が届いた。これを使ってみると、どうも動作が不自然だ。そこで点検すると、端末情報を大阪や上海に送っていた。

 一時期、米国で「ファーウェイ排除」の動きがあったのはこのためだ。

 データを送信し、AIで自動分析して、使える情報だけを抽出する。要はスパイ活動だ。

 また、詐欺師集団も同じようにデータを盗んで、個人情報やPWを略取する用途で使っている。

 私は連絡先により使用するアドレスを変えており二十くらいのメルアドを使っているので、どのジャンルのデータが吸収されているかが推定出来る。

 毎日毎日、百の桁で詐欺メールが届き、煩わしくてたまらない。

 いい加減にブチ切れた。

 

 ここでアモンさまに祈願することにした。

 アモンさまアモンさま。

 私のところに届く詐欺メール一通につき、中国人二十人、韓国人二十人(プサンにもデータが飛ぶことがある)、仲間の大阪の不良二十人をあの世に連れて行って下さい。

 本人だけでなく親兄弟、子や孫、親戚知人、友人と「隣の家の猫」まで含め、一挙に滅してやれば、それが詐欺を止める動機付けになります。

 「老後の備え」を盗むことは殺人と同じで、欺瞞と殺人の両方を冒しているので、この世でもあの世でも死刑相当です。ま、あの世に死刑はないが、奴隷の生活が待っている。

 これから毎日、「一通につき二十人」でお願いします。

 年寄りと子どもが先で、当人は周りが死に絶えた最後でお願いします。

 

 頭の中が既にアモンの支配下にあり、まったく容赦がない。

 全力を挙げて呪詛をかけ罰を当ててやるから、頸を洗って待って居ろ。

追記)コイツの力は凄まじく、何度画像を再掲しても、指示した順番どおりには表示されない。ぐちゃぐちゃに崩れてしまう。

 外見も普段は女性だったり、子どもだったりするようだ。だが、本体・本性はバケモノで、「因果応報」の根拠を得ると、ひとに甚大な祟りを及ぼす。