日刊早坂ノボル新聞

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◎正しい韓国語講座 「和牛の起源は韓牛」

正しい韓国語講座 「和牛の起源は韓牛」

 일본 소의 기원은 한우

 誤訳)「和牛の起源は韓牛」

 正訳)「和牛も韓牛も同じ牛」

 

 あちらの国には「似たものがある=起源は自分たち」という思考回路があるらしい(笑)。

 そうなると「あらゆる物が半島起源で、そこから世界に伝播した」ことになってしまうが、これは「世界中に似たものがある」というのと同じことだ。

 このため、ハングルで書かれたことを、そのまま翻訳し、その通りの意味だと受け取ると、「人類の標準的理解」からかけ離れてしまう。

 

 和牛は広義では「在来種」を含む「日本の牛」で、黒毛和種褐毛和種日本短角種無角和種を指す。(短角は南部牛と米国牛との掛け合わせなので、純粋和牛ではない。)

 だが、一般的(狭義)には「和牛」は「黒毛和種」のことを指す。

 黒毛和種の起源が、一頭の但馬牛に行き着くのは、日本では周知の事実。そこから品種改良と育成方法の改良を経て、今の和牛に到達した。

 後者の方が重要で、和牛の種を外来種に当てても、和牛にはならない。

 

 わざわざ日本に育成方法を学びに来て、「和牛の起源は韓牛」とデマを流した自称研究者がいるわけだが、共通点は「同じ牛」ということだけ。

(こりゃ、彼の国の自然科学分野のノーベル受賞ははるかに遠いぞ!)

 近大マグロの養殖技術を学びに来た韓国留学生が帰国して最初にやったことは、「自分の名前で特許申請すること」だった。

 そして今では「自分が開発した」と吹聴している。

 さすが泥棒とマスターベーションの国だ。

 

 ちなみに、「種牛を出す」のは畜産農家の「見果てぬ夢」のひとつ。

 種牛はひとつの県に一頭か二頭しかおらず、その牛の種で種付けをしている。

 もし種牛を育成できれば、一頭で一億円以上の値がつく。

 黒毛の雄凡牛を種付けしても、良い肉牛には育たない。

 

 ところで、十数年前に、中国人の知人が「中国で黒毛和牛を育てたい」と言うので、事情を調べたことがある。一緒に東北各地の肉牛農家や試験場を見て回った。

ただ、和牛の種も育成方法も知的財産権の対象になる。 

 雌の成牛を受胎させたうえで輸出し、そこで生まれた牛を育て、そこから再度種付けをして増やすという手順が必要だ。この辺は競走馬の解釈と同じで、その地で生まれれば、その国産の牛になる。一方、そのやり方では、仮に成牛に育てられても「和牛」にはならないと思う。種と同様に「繁殖」・「育成」・「肥育」の技術を無くしては、「和牛」には育たない。ただの痩せた牛になる。

 さもなくば、「許可を取り、権利金を払った上で育てる」ということになるが、当時は日本ではBSE、中国では口蹄疫を理由に双方が成牛や肉の輸出入を禁止していた。

 要するに結論は「出来ない」ということだ。

 知人は「種を冷凍保存して持って行けばよい」と言っていたが、そのやり方では犯罪になる。かつ成功しない。繁殖はそんなに簡単なものではないからだ。

 

 成功すれば、巨万の富を築けるし、「貧しい農民を経済的に豊かに出来る」(知人談)わけだが、犯罪になるのでは致し方なし。

 知人もそうだったが、中国人に限らず「知的所有権」に対する意識が殆どない国が普通にある。

 研究開発には時間と金と労力が必要だが、これをせず、他人が作ったもの、育てたものを盗んで来れば、かなり安い投資で儲けられるからだ。

 

 こういうのを補強・補完するのが彼の国の「起源主張」ということ。

 「過去にも今現在も何も持たず、他の者のよさげなものを奪って自分のものにしよう」と考えるから、「起源」を主張するしか手が無い。今や「K流起源主張」は「さもしい根性」の見本だろう。

 こういう相手には、穏やかに話してもダメで、体で覚えさせるしかないと思う。要するにがんがん摘発するということ。何百億という賠償金を払う羽目になれば、その時に初めて気が付く。

 

 追記)数年前に、和牛の種を冷凍保存して中国に持ち込もうとした日本人が摘発されていた。ひとつ間違えば、事件報道されていたかもしれんと思った。

 ま、何事も将来の成長を見込むなら、違法行為を避ける必要がある。