日刊早坂ノボル新聞

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◎こんな映画観ました 『レベルムーン』

こんな映画観ました 『レベルムーン』
 ネトフリで『レベルムーン』”REBEL MOON”というSF映画を観た。事前の知識ゼロ。
 農民の住む惑星に、帝国軍?がやって来て略奪を始める。「収穫期が来たらまた来る」と言い置いて去るが、九週後にはまた来ることになっている。
 元軍人のコラ(女性)は村を守るために、仲間を集め戦いを挑む。

 と来ると、「何だかどっかで聞いたような話だな」と思う。
 それどころか、まるっきり『七人の侍』のシナリオラインだ。
 まるで、「スターウォーズ的な七人の侍」だと思ったが、パクリでも何でもなく、「『七人の侍』を『スターウォーズ』でやろうと思った」と監督自身が言っているそうだ。
 ま、『七人の侍』は権利が消失したし(たぶん)、『スターウォーズ』に似た表現ではあっても、筋が違うから、著作権には触れない。
 堂々としていいると、むしろパクリとは言われんだろうな。
 前後二作で、続きは四月なそうだ。

 用心棒のメンバーが七人で、最初の一人が前編で死んだ。
 後編では仲間が次々に死んで行く展開なのは、本家と同じだと思う。画面がきれいなので、劇場で観た方が見栄えがしそう。

 『レベルムーン』は「反逆の月」で、六十、七十年台のSF小説の題名みたい。ハインラインとか。
 元ネタの『七人の侍』が面白いので、それを殆ど曲げずに踏襲したこの映画も、たぶん『スターウォーズ』の終盤三部作よりは面白い。エピソード9はとても観れたもんじゃなかったわけだし。

 追記)なるほど。『無情の月』”THE RELENTLESS MOON”の著者がメアリ・ロビネット・コワルで、主人公の名前がニコル(女性)。
 この『レベルムーン』の中心キャラが女性のコラ。
 ここにもヒントがあるわけざんす。

 『七人の侍』で言えば、なんとこのコラが勘兵衛か。

 菊千代は、当方の推定では、序盤に出て来る「狂いロボット」のジミーだと思う。後編で活躍しそう。恐らく人物像をなるべく忠実に謎っている筈なので、誰が誰に該当するかを読み解くという楽しみ方もありそうだ。
 

 これで監督の年齢や文化的背景が何となく分かる。
 たぶん、当方らと殆ど変わらぬ文化世代で、「アラ六十で、五十台」だと思ったが、調べてみるとザック・スナイダーだからやはり57歳だった。
 十三歳の頃に黒沢の『蜘蛛の巣城』を観て感動したとのこと。
 あれは『マクベス』だから、欧米人でも馴染みやすいと思う。