◎夢の話 番外編 「これが十二月」
今朝方、ホワイトボードの夢を観た。
目の前にホワイトボードがあり、そこにするすると文字が浮かんでいく。
書かれたのは数字で、ひと桁からふた組の7個の数字だ。
で終わると声が響く。
「これと、あと一個ズレを買って置け」
あれあれ。この組み合わせはロト7だよな。
当方は夢を観ている時にも、「これは夢だ」「自分は夢の世界にいる」と自覚できるので、すぐに目覚めた。
幸いなことに、手元にペンがあったので、処方箋にそれを書き留めた。
「これってお告げじゃねーの?」
なら当たり番号だが、しかし、正確に憶えていたのは五個で、一つはあやふやだし、最後のひとつは憶えていない。
ま、願望が作った夢のこともあるが、7組を2セットなら600円で済むので、ダメ元で買っておくことにした。
これをその気になって当てに行き、間を埋めるように数字を当て嵌めていくと、何十通り何百通りになってしまう。
その結果、そもそも願望だったなら、何万か何十万かが露に消える。で、それがネタを送って来るヤツの遊びだ。
昔は黒板・ホワイトボードは専ら、馬券のお告げの時に使われた。ハートレイクが勝ったG1(忘れた)の時には、ホワイトボードに「ハートレイク」と書いてあった。相手も堅くて、二十倍だったか十数倍だったかだが、一点目で買えたので半帯は出来たと思う。
今回は五個しか鮮明ではないから、ま、五等が基準で最低線だ。これを四等から上に持って行くのは当方のセンスによる。
その後、娘を駅まで送って行った。
帰りに交差点で右折しようとしたが、左右がよく見えぬ危険な箇所なので視野に集中していると、助手席に人の気配があった。
「さっき娘を乗せていたから、その残像かも」
と思ったが、反射的に声に出して警告した。
「別に傍にいる分には構わん。いつも二十くらいは寄り憑いて来るからな。だが、生きている者に悪さをするなよ」
ところが、すぐに若者の使う化粧品の匂いがした。これは「そんなに高くなく、石鹸の延長線上にある匂い」ということだ。
この時に、ぱっと相手のことが分かる。
結構、何年も前から傍にいたらしい。
数年前、神社のガラス窓に、参拝客男性の頭に取り憑いている女の悪縁(悪霊)の姿が写ったことがあるが、それに気付いたのは、その前に「女の子」が立っているのを発見していた。
その女の子が自分のことを見ているので、その周辺を注視したら、隣にいた男性の影が盛り上がっていた。それで悪縁の方にも気付いたという流れだ。
その時にも、悪い方のも当方を見ていたので、あるいは乗り換えて来る惧れもあったが、娘はそれを警告したかったのかもしれん。
悪縁対策の基本は、まずいち早く気付き、きちんと相手を正視して、「この線から入っちゃいけねえよ」と警告することだ。
野球でピッチャーが視線を送るだけでも、ランナーの盗塁を阻止する効果があるが、それと同じ。
今朝、隣に座っていたのはたぶん、この時の娘だ。
このところ、駅や廃病院で悪いヤツを拾ったりしていたから、心配して寄り添ってくれているのかもしれん。
ちなみに、家族が出払っている時に二階でごとごとやっているのは、この娘のようだ。不快感が無く、白衣の巫女やトラ同様に、当方サイドの者だと思う。
今がちょうど神無月の盛りで、この世もあの世も騒がしい。
総てが繋がっているように感じる。
今年は例年とはパターンが違い、異質な感じがするから、来年から再来年にかけては、当方だけではなく皆が気を付ける必要がある。二十四、二十五年大災害説があるが、「過剰な心配はしないが、頭のどこかに入れて置く」くらいの配慮はしといたほうが良さそうだ。直前になれば当方でも分かる筈だが、その時に当方は既にいないと思う。
追記)時間が経過すると、「あの世画像」はどんどん変化するが、この画像もたちまち劣化して行く。娘の姿は当初金色で、すぐにそれと分かったが、今では薄れて殆ど見えなくなった。女の悪縁(霊)の方も薄れたが、こちらはまだ見える。
この男性のその後について状況を知りたいものだ。