日刊早坂ノボル新聞

日々のよしなしごとを記しています。

秀逸なレトリック

秀逸な言い回しは政界にあり。

「ガソリン消費を抑えるために、暫定税率を維持すべき」(福田首相)

これと同じレトリックを使うと、例えば次のように。

「国民医療費を抑えるために、薬代を上げるべき」
ちなみに国民医療費っていう表現は、国の負担する分の医療費ってことです。国民、すなわち患者の払う病院代ではありません。

「タバコを買う青少年が増えないように、タバコ税を上げる」
「飲酒運転を減らすために、酒税を上げる」

「風が吹けば・・・」以上に、言い掛かりに近いですね。
「改革をするはわれにあり」しか言わなかった小泉元総理に匹敵する「笑える」言い回しです。

物価高に加え、減税は廃止。
国民生活、とりわけ年収200万~300万の低所得者は苦しさを増していますので、今回の暫定税率の期限切れがなければ、この4月は物価高の印象しか残りませんでした。
実際には、福田内閣暫定税率の期限切れのおかげで助かっているのです。
(ちなみに私は民主党支持者ではありません。)

通行不能な道路は直す必要がありますが、今までと同じスピードで道路改修をする必要は果たしてあるのか。
1、2年、道路事業を停止してみれば、今の金の掛け方が適切かどうか、はっきりわかるはず。

お祖父さんがお年玉をくれなくなったから、「必ずくれるようにきまりを作れ」と孫たちは言います。
あくまで暫定の範囲ですよ。既得権ではありません。
少なくとも1年くらいは、現状でどのようにやれるかを見極める必要があります。
もし、1ヶ月かそこらで復活させる事態になれば、そのときは福田・自民党政権が転覆するときだろうと思います。
今後も物価はまだ上がり続けますので。