日刊早坂ノボル新聞

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「北斗英雄伝」の世界 その3 (盛岡タイムス紙 1月1日号掲載)

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◇物語前半の主な登場人物◇
☆厨川五右衛門とその仲間たち☆
○厨川五右衛門宗忠(疾風、三十台前半):岩手郡の日戸内膳の配下で武術の達人。
○三好平八(四十五歳):元は上方侍で三好康長の隠し子。葛西・大崎の一揆に乗じて北奥に落ち延びる。疾風と行動を共にすることにより、自己のあるべき姿を取り戻す。疾風の人柄に惹かれ、参謀として接するようになる。
○山ノ上権太夫(二十台半ば):五尺ちょっとの小柄な相撲取り。陸奥各地の神社の相撲大会に出ることで褒賞金を稼ぐのを生業としている。

☆九戸党の人たち☆
○九戸左近将監政実(五十六歳):九戸党の盟主であり二戸宮野城の城主。六尺(約百八十)を優に越える長身の持ち主。豪胆で武芸に秀でている。
○九戸隼人正実親(四十九歳):政実の弟で、豪胆かつ気さくな性格。宮野城の誰にも好かれている。
○櫛引河内守清長(五十二歳):櫛引城主。南部信直、八戸政栄と長年の間抗争している。
○櫛引清政(四十六歳):櫛引清長の弟で法師岡館主。
○工藤右馬之助(四十歳前後) :九戸政実にも一目置かれる無類の鉄砲の名手。兄弟と間違われるほど疾風そっくりの容貌である。
○久慈政則(三十七歳):政実の弟で、久慈備前直治の女婿となり久慈氏を継ぎ、陸奥久慈城主となっている。
○大里修理亮(しゅりのすけ)親基(四十歳):鹿角大里館主。かつては三戸南部の命により鹿角戦で前線に立ったが、南部家の横暴に耐え切れず、九戸方となる。
○薩天和尚(五十台半ば)九戸伊保内長興寺の住職。政実とは幼馴染である。

☆豊臣・三戸南部側の人たち☆
南部信直(四十五歳):北信愛の導きで、三戸南部の当主の座に着いたが、決断力、統率力に欠ける主君である。
○北左衛門佐信愛(六十八歳):陰謀に長けた南部家の執事。九戸侵攻の策を次々と繰り出す。
○北主馬允(しゅめのすけ)秀愛(四十台後半):北信愛の次男。文武に秀でており、その才覚は三戸南部家中随一である。

☆この時点では態度保留の人たち☆
○大湯四郎佐衛門昌次(五十歳台):鹿角鹿倉館の主。南部家のために長い間安東と戦ってきたが、北信愛の悪辣な政治姿勢に疑問を抱き、南部家と決別する。大浦為信と親しい。
○日戸内膳:岩手郡地侍。九戸の戦いでは三戸方の武将として戦いに参加する。
○玉山重光:内膳の腹心の配下で、後の玉山常陸
○玉山小次郎(十七歳):日戸内膳配下の玉山重光の甥で後の玉山兵庫。この時点では疾風の弟子である。

★毘沙門党の悪人たち★
○赤平虎一(五十四歳):毘沙門党の首領。岩泉で疾風に殺された熊三の兄。
○赤平熊三(五十歳):禿でひげ面の盗賊で赤平兄弟の三男。岩泉では自らの名乗りを上げる前に疾風に退治される。
○赤平窮奇郎(五十二歳):毘沙門党の赤平三兄弟の次男。
○紅蜘蛛お蓮(二十八歳):毘沙門党の赤平兄弟の義妹。縄術を使いこなす。
○口入れ屋の松:三戸から閉伊までの範囲で用人の世話をする狐眼の男。

★北奥の民が打倒すべき最大の敵★
○豊臣(羽柴)秀吉:染色体の異常で生まれつき手指が六本ずつ、黒目が左右二つずつある異形の天下人。残虐非道でまさに悪鬼そのものである。