日刊早坂ノボル新聞

日々のよしなしごとを記しています。

夢の話 第132夜 お通夜に向かうバス

昨夜、仮眠を取ったときの短い夢です。

バスに揺られていると、携帯電話が鳴りました。
周囲には乗客も見当たらないことだし、そのまま電話に出ます。
「もしもし。お母さんよ。今どこにいる?」
若い声で、40歳過ぎくらいの女の人です。現実の母親ではないよなあ。
「今はバスの中」
私はどうやら学生で、どこかに向かう途中らしい。
少しずつ記憶が蘇ってきます。
「ケンジ君。今、お友だちが来てるわよ。何時に帰るの?」
私の名前はケンジかあ。

「今日は友だちの通夜があるって言ったでしょ。帰りは夜だよ」
「ふうん。そうだっけ。じゃあ、お友だちには帰ってもらうわね」
「うん。誰が来てるの?」
「タカノ君。タカノヒロシ君」
「本当に?そいつはまずいな」
「どうして?」
「今からその人のお通夜に行くところだからさ。たぶん自分が死んだことを知らずに、家に来ちまったんだな」
「そっか。わかった」
母は平然と受け答えをしています。

私の方が困惑します。
「どうしよう」
アンタはもう死んでると説明するのは、結構難しい。

これに母は朗らかに答えます。
「急いで家に帰れって言うわよ。帰ればお通夜なんだし、そこで自分が死んだってわかるでしょ」
「そうだね。そうして」

ここで覚醒。
夢の中ではごく普通の会話でした。
夢の中の世界では、母も私も日常的にオバケを眼にしていた模様です。