日刊早坂ノボル新聞

日々のよしなしごとを記しています。

夢の話 第152夜 総てが水没した世界

先ほど仮眠中に見た夢。

オレは船のパイロット(水先案内人)。
30㍍くらいの長さの船のへさきに立っていて、障害物が前からやってくれば、棒ではじき飛ばす仕事をしている。
まだ見習いなので、オレの背後には、先輩らしき老人が椅子に座って見ている。

乗組員は、ケビン・コスナーみたいな船長と元のパイロットの老人の他に、下の船室に7、8人の作業員。それと小さい女の子が1人いる。

いつも霧が出ているので、船の進み方がゆっくりだ。
霧の中から、突然、船の残骸やら、大きな貨物カーゴが現れるので、少しも気が抜けない。

その日は、一段と霧が深くて、10㍍先も見えなかった。
だが、少しずつ慣れてきており、オレの心には慢心が出始めている。
少し気を抜いていたら、すぐ目の前に何か岩の突端のようなものが立ちはだかった。
慌てて棒を差し出すが、間に合わずに、ガツンと当たる。

その拍子に、隣で見ていた女の子が船から転げ落ちそうになってしまう。慌てて、その子の服を掴むが、船のへさきから宙吊りの状態になる。
オレが掴まえているのは襟首で、ほんの指の先。
ヤバイ。落としてしまいそうだ。
だんだん、指の力が無くなってきた。

後ろから船長が近付いてきて、オレの状況を見ると、「下は岩だ。オレがそこに降りるから、その子を放れ」と言う。
コスナー船長は、迷わずひらりと船を飛び降りる。
長い跳躍の後、船長は岩の突端に降り立つ。

「こっちだ」
船長が叫んでいるが、女の子の落ちる角度を船長の方にうまく調整できない。
水の中に落ちるならともかく、岩に落ちれば死んでしまう。
その子は、オレにとって、また船の皆にとって、大切な天使だ。
慎重に、船長の上に合わせ、女の子を離す。

女の子は10㍍くらい落ちたが、船長が無事受け止めた。
良かったあ。

「こっちに降りてきてみろ」と船長が叫ぶ。
縄梯子を下ろし、岩の上に降りてみる。
岩だと思っていたが、それはなにやら建造物の残骸だった。
鉄塔の先が折れたヤツ?
水の中を覗くと、かなり深いところに看板がある。
眼を凝らして見ると、「東京電波塔」と書いてある。要するに東京タワーだよな。

ここって、東京じゃん。
総てが水没した後の世界だ。温暖化の影響?
道理で、水の上に色んなゴミが浮いているわけだよ。

ここで覚醒。