日刊早坂ノボル新聞

日々のよしなしごとを記しています。

夢の話 第382夜 山岳での戦い

木曜の深夜、と言うより金曜の2時頃に観ていた夢です。すなわちついさっきのこと。

オレたちは少数民族で、抑圧的な大国と戦っている。
あいつらはオレたちのことを奴隷のように扱おうとするので、戦うことにした。
生きるための戦いではなく、誇りを守るための戦いだ。
何せ、相手は数十万の兵がいるのに、こちらは女子どもを合わせてもせいぜい数千人だからな。

敵が侵入してきたが、一気にかたを着けようと思ったらしく、30万人もの兵力だった。
平地でまともに戦ったが、やはり数には勝てず、オレたちは散々に敗走した。
気が付けば、前は険しい山だ。
生き残った仲間の数を数えると、2百人にも満たない。

敵はもはや、すぐ間近に迫っていた。
ここで部族の長が決断した。
「よし。この山を越えよう」
断崖絶壁が数百辰旅發気砲眞するが、もしそれを越えると敵の手から逃れられる。
まるで、「スパルタカス」とか「300」、「七王国物語」みたいな展開になった。
さすがに思案させられたが、じっとしていても死ぬだけだ。
オレたちは敵を数千人も殺しているので、やはり敵はオレたちのことを皆殺しにするだろう。
「よし。行こう」

断崖絶壁のようだが、実際にはその岩壁を這うように、曲がりくねった道が上まで続いている。
ただ、少しずつ回る道なので、もの凄く時間がかかる。
そこで、女子どもを先に行かせ、男たちが後衛となって後に残った。
曲がりくねった道なので、下の敵がはっきり見える。
上から岩を落とすだけで、敵に相当な被害を与えられる。

百辰らいの断崖を上るのに、3時間以上かかった。
これから一番の難所になるが、この時になって、敵の飛行機が飛んで来た。
オレたちは岸壁に身を隠し、飛行機に応戦したのだが、相手からは丸見えなので、岩が崩れるくらいに銃撃された。
この攻撃で仲間が半数になった。

オレのいた場所も、岩盤が半ば剥がれ落ちて、今にも崩れそうだ。
「どうやら万事休すだな」
少しでも動くと、岩全体が崩れそうなので、もはや上ることは出来ない。

ところが、飛行機はすぐに去った。
「どうしたんだろ」
下を向くと、その答えが分かった。
上の岸壁を攻撃したせいで、沢山の岩が崩れて落下した。
その岩の直撃を受けて、下にいた敵がそれこそとんでもない被害を蒙っていたのだ。

「こりゃ、この状態を利用すると、女子どもを逃がせるだけでなく、敵を倒せるよな」
今や仲間は数十人だが、すぐ下の数万人を壊滅させることが出来るかも。
でも、冷静になってみると、下の平地にはまだ20万人以上の敵がいる。
数万人を倒したところで、状況が変わるわけではない。
オレはここで覚悟した。
「皆。先に行け。オレはここに留まる」
仲間が十分に離れた所で、オレがいる岩壁を根元から爆破すると、下の敵に壊滅的な打撃を与えることが出来る。
オレは死ぬが、他の仲間たちが、この山を越えて新しい土地に向かうことが出来る。
オレたちの子孫は、山向こうの土地で新しい暮らしを始めればよいのだ。

オレはその場に留まり、じっと頃合いを見計らった。
岩に掴まっていたが、さすがに腕がしびれて来た。
上を見ると、仲間たちはもはやオレのいる岩盤が崩れても、影響の無い所まで届いていた。
下には、ほんの数十辰里箸海蹐泙播┐迫っている。

オレはここで、最後の手りゅう弾を、オレのいる岩盤の根元に向けて放り投げた。
「どかあん」と重い音が響き、オレのいた岩盤50短擁?根元から崩れ始めた。
「ざまあみろ。お前たちが岩に潰れたのを見た後で、オレはその上に落ちることになる」
岩が滑り落ち、オレはその上の空中を静かに落ち始めた。

ところが、十辰睛遒舛覆いΔ舛法▲レは岩棚に激突した。
岩盤を爆破して、岩の塊が剥がれた時に新しい岩棚が出来た。
その平らな岩棚の上に、オレは落ちたのだった。
しばらくして、オレは自分の状況を理解した。
「ははは。これだから人生は分からない。先はいつだって霧の中なのだ」
下の敵は、岸壁を上っていた何万人だけでなく、平地で上を見上げていた奴らにだって、かなりの被害が出ただろう。

「しかし、今はひとまず岩棚の上だが、これからどうしよう」
オレは独りきりで、しかも断崖絶壁の岩棚の上に取り残されている。
オレはやっぱりここで死ぬんだな。
ここでオレは腰を下ろし、周囲の景色を眺めた。
しばらくの間、遠くの山々を見渡す。
「この世界の総てが美しく、愛おしいぞ」
オレはそう呟いて、岩棚に横になった。

すると、そのオレの目の前に、するすると綱が降りてきた。
「ありゃ。一体どうなっているんだ?」
上を見上げる。
すると、仲間の1人が上からオレに合図をして来た。
「コイツ。爆破の影響で自分も落ちたかもしれないのに、コイツはオレの最期を見届けるために、二十綻紊里箸海蹐貌Г澆箸匹泙辰討い燭里」

ははは。これだから人生は分からない。
何ごとも「実際にやってみなくては結果は分からないのだ」。
オレはその綱の先を掴み、自由に向かって登り始めることにした。

ここで覚醒。

おそらく潜在意識が何かを語り掛けているような夢でした。
たぶん、岩山(肉体)はボロボロで、立っているのも覚束ない状況だが、「志を折ることなく、前に進めよな」という暗示だろうと思います。
大丈夫。目の前の損得で動揺するような性格では元々ありません。
そうでなければ、今みたいなことは、そもそもやっていないのです。