TPPの発想の出発点は、やや後位にある国どおしが、経済活動での連携を高め、いわゆる経済大国に対抗しようとするものだったろうと考えられます。
ところが、その輪の中に、資金力があり、資源を持つ大国が参加したらどうなるか。
答は明白で、その他大勢の国は単に従属させられる結果になります。
問題は、農産物の輸出入の次元ではなく、総ての産業について、これまで制度的に保護されてきたものが「自由化」させられてしまうということです。
アメリカの資本主義は、本質的に「悪」で、その根本は「人の物を奪う」。
そういう人種にとって、TPPは自己を正当化する最大のチャンスでしょう。
とりあえず、「ゆうちょ」や「かんぽ」に寝ている資金がターゲットで、農産物なんぞ屁のカッパですよ。
もしTPPの枠組みに参加するなら、アメリカ抜きの枠組みでなくてはね。
土台、属国慣れしていないわが国では、身売りはとても無理でしょう。
また、韓国には、「北との統合」というウルトラCがありますが、わが国にはありません。
素人考えだと、TPPに加盟する国と2国間で自由貿易協定を結び、三角貿易にすれば、別に関税を危惧する必要は無いし、その2国は両方とも経済が潤うのでは、なんて思ってしまいます。タイとか、やってくれんかな。