日刊早坂ノボル新聞

日々のよしなしごとを記しています。

盛岡競馬場にて矛と盾の対決

先週末は、所用にて数日間、岩手に滞在しました。
日曜の昼頃に、急にホルモンが食べたくなり、所用に赴く前に盛岡競馬場に寄ることにしました。
競馬場は、所用先に行く途中にあります。
 
お目当ては、競馬場内の食堂の「ホルモン定食」。要するに、もつの煮込みと味噌汁、ご飯、漬物のセットで、なんと500円ポッキリ。
混雑している初日の早い時間帯だと、煮込みが足りないこともありますが、日曜ならほど良く「煮詰まって」いることだろうと考えました。
競馬場内は、同じ日に中央競馬オークスが開催される事もあり、混雑していました。
 
定食を食べながら周囲を見ていると、どうやらホルモンの煮込みはここの定番らしく、回りの席では大半の人がこれを食べています。
オヤジだけでなく女性も、また小学生らしき子供たちもホルモンを食べており、名物になっているのだろうと思います。
 
ご飯を食べ終わり、お茶をすすります。
「そう言えば、この競馬場はゲンの良い場所で、1度もマイナスで帰ったことがないよな」
ここに来ると、ゲートをくぐったその瞬間に、当たるような気がします。
何せかれこれ30連勝くらい続いてます。
ちょっと、買ってくか。
一旦、スポーツ紙を取りに、車に戻ります。
ちらちらとめくると、目に入ったレースがひとつ。
「おお!京都の10レースは昇竜ステークスではないか!」。
昇竜なら、買わずにはおれない、とかナントカ理由をこじつけます。
馬柱を見ると、なんと父ローエングリンのフェスティブタローが出ていました。
あの逃げ馬のローエングリン種牡馬になれたのかあ。むしろ高齢になってから活躍した馬でした。
かつてのツインターボや、当世の破壊王シルポートのように、逃げ馬列伝に入れたい素材ですね。
穴党にとっては、4、5回に1度、馬券に絡んでくれる逃げ馬がいると、本当に助かります。
ローエングリンの時には、3回連続して着外だったら、4回目には投入金額を通常の2倍に、5回目には4回目の投入金額の2倍と、倍々で増やしたものです。
 
慌てて、売り場に走り、JRAコーナーで京都10レースの馬券を書き、機械に向かいました。
もちろん、買えません。
本人はすっかり忘れていましたが、地方競馬の窓口では、JRAのレースが買えるのはメインレースだけです。
あちゃちゃ。
仕方なく引き返します。
 
記入テーブルで新聞を眺め返すと、ここで別のジンクスを思い出しました。
「そう言えば、オークスは競馬人生の中で1度も当てた事がないな」
30数回は買っているのですが、どういうわけか相性が悪く、固いと見ると荒れ、荒れると見ると固い、の繰り返しです。
生涯まったく当てたことの無いレースは、このオークスだけではないか。
じゃあ、「負けたことのない盛岡競馬場で」、「オークスを買ったら」、一体どうなるわけ?
いざ思いつくと、実際にやってみたくなります。
 
二本足でも四本足でも、牝の気持ちは、いまだにわからない(笑)。
よって、穴党のアイテムの1つ、「調教の出来」だけで選ぶ事にしました。
この場合、あとの要素は、全部無視です。
そうなると、破格の時計を出したミッドサマーフェアということになりますが、これは人気サイド。
しかし、2番手以下が、アイスフォ-リス、ダイワズーム、ヴィルシーナあたり。
ミッドサマーフェアからでは、穴党としてはジェンティルドンナは買えません。
ただ1つの不安は、調教時計の良い馬は、がっと走れる短距離向きだったりすることです。
 
結果はご承知の通りです。
ジェンティルは強かったのですね。(ちなみに、桜花賞ではこの馬からでした。浮気失敗。)
ミッドサマーフェアはレース中に故障を発症していたとのことです。
なるほど、あの調教の様子では、典型的な「がっと走る馬」なので、故障とは隣り合わせです。
プロストラインという名牝馬を思い出しますね。
レースに出る度に他馬を十馬身も離して勝つような、史上稀に見る逸材でした。
しかし、この馬はクラシックに出る直前に、レース中に骨折し、予後不良になってます。
 
盛岡競馬場で負けなし」、「オークスで勝ちなし」の矛×盾対決は、オークスの勝利。
これでジンクスが1つ減りました。
やはり、女性にはかないません。(これがオチ。)