日刊早坂ノボル新聞

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◎「墜落する飛行機」 オークス最終版

「墜落する飛行機」 オークス最終版

 解題すると「馬券購入は墜落する飛行機に乗るのに似ている。もし客全体の持つタネ銭を100とし、1レースから12レースまで総て買うとする。12レースが終わった時に客側の手に残るのは3㌫だけだ」。

 それなら客の多くは負けるということ。実際競馬場に行く客の八九割はマイナス成績で帰る。「飛行機は必ず墜落するが、その中で椅子取りゲームをするのが馬券購入」ということ。

 よりよい椅子を取り、ファーストクラスの食事を楽しんだら、飛行機が墜落する前にパラシュートで抜け出すのが最善の選択だ。

 ともあれ、「外れる」のはむしろ前提になる。その中でささっと椅子を取る方法が見付かるかどうかを検討する。

 

 さて、今週のオークスで「リバティアイランドが来ない」ケースを検討する。

 ひとつの事例が、先週のヴィクトリアマイルだ。二冠馬スターズオンアースがどんなに優秀でも、名うてのマイラーであるソングライン、ソダシには届かなかった。

 ではこれを逆にするとどうなるか。

 2400にソングライン、ソダシが出たら・・・・

 ソングラインは2千に届く前に脱落、ソダシは2千を過ぎた辺りで脱落。両方とも十着以下だろう。

 

 同じことがオークスでも起きないか?

 二千を超えたところで、リバティアイランドの足が鈍り、自慢の末脚は不発。

 そもそも、リバティは過去四戦が総てマイル戦だ。一度もそれ以上を経験したことがない。

 五割増の距離を同じように走れると思ったら大間違い。

 そもそもマイラーじゃねえのか?

 今のところ、これを言うのは一人もいないだろうから、ちょっと見てみよう。

 

 まずは三冠牝馬から。リバティは「三冠に近い」と言われるが、じゃあ、三冠牝馬オークスに至るまではどうだったの?

 今に繋がる三冠牝馬は五頭。きっと色んな距離を・・・、走ってねえや。主にマイル戦ばかりで、唯一アパパネだけが1800を一度走った。

 

 だが、これは三冠を勝ち取れるほどの才能の持ち馬だったからで、「オークス馬」に拡げればどうだろう?

 過去十五年の勝馬十六頭(2010年は同着)を調べると、やはりそれなりに1800,2000を経験している馬が多い。

 オークス迄の経験距離の平均は1664㍍となっている。

 これを「上回っている」と見るか、「変わらない」と見るかは人それぞれだ。

 ここでは「1600では足りない」としよう。

 

 経験値だけ見ると、過去のオークス馬に最も近いのは、ハーパー、ドゥーラ、ドゥアイズとなある。

 あるいは「平均像に近い」の範囲をマイナス側にも拡げると、エミュ-、ラヴェル、ヒップホップソウル、コナコースト辺りまで。この下には遷急点があり連続していない。

 

 「外すことを前提に、負け分を少なくし、かつ、万が一来たら大儲け」の路線で馬券を設定すると、次の通り。

 馬券は三連複と単。

 三連複は、ハーパー、ドゥーラ、ドゥアイズの一点勝負。

 三連単は、こなしたレース数から、頭(一列目)がハーパーで、二列目がドゥーラ、ドゥアイズ。三列目がこの二頭に、ラヴェル、ヒップホップソウル、コナコースト。数値上位のエミューはレース数が多過ぎるので、当日の気配で最後尾に加えるかどうかを決める。

 

 この組み合わせなら、馬券の購入は各々ひと桁枚数で済む。スッてしまうのもそれだけだ。

 もちろん、リバティアイランドが「三冠級の名牝」だったなら、総てが瓦解する。

 馬なり調教の最期の末脚を見れば、それこそ穴党はゲンナリだ。残り二百でこいつに適う馬はいなそう。それなら、四角を回ったところで差しが届かぬ前にいるしか道はない。それが他馬による「勝利の方程式」だ。

 

 もしくは、上記設定のどこかにリバティアイランドを加えると、まともな馬券になる。たぶん、それで、「少なくとも二分半の間は」楽しめる。

 

 もちろん、こんなのは本気にするな。

 私はこの数十年の間、オークスを一度も当てたことがない。

 「三歳牝馬は人間なら十八や二十歳の娘だ。人間の娘の考えることが分からぬのに、牝馬のことなど分かるものか」と記して置く。

 

レース結果の報告

 本日21日はオークスの当日。少し真面目に修正して、リバティアイランドを足し、ハーパー、ドゥーラ、ドゥアイズの四頭での三連単ボックスにした。

 結果はなんと的中。ドゥーラを引き当てたのが奏功した。

 大人になれば通用しないが、まだ三歳牝馬なので「経験値の違い」というファクターを重く見たのが、今回はたまたま当たった。

 ま、馬券はこんなもんだわ。

 

 注記)このスレッドは、普段、非公開のSNSだけで展開しているものですが、今回は特別に公開することにしました。