日刊早坂ノボル新聞

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◎「墜落する飛行機」12/02 「負け犬」の弱点

「墜落する飛行機」12/02「負け犬」の弱点
 勝負事は「勝ったり負けたり」で、勝ちが続いてもそれは必ずしも実力によるではないし、展開的に負けが込むこともある。
 ま、こちらをどう抑えるかは実力次第だ。
 よって、「勝ちはたまたま、負けは実力」を常に肝に銘じられるようになると、ベテラン勝負師と言える。

 そのことは分かっていても、現実に負けが込むと、正常な思考が出来なくなる。自分の決断に自信が持てぬようになり、不安になってしまう。
 手が縮こまり、勝負所でびしっと打ち込むことが出来なくなってしまう。
 典型的な事例は、二日土曜のチャレンジカップだった。
 今週は日曜にダートG1のチャンピオンズカップがあったが、勝負レースはむしろ土曜で、このチャレンジカップステイヤーズステークスのいずれかが、中穴が狙えるレースになる。

 だが土曜は通院日で、帰宅が三時過ぎ。パドック中継はちょうど移動にかかりそうで見られぬし、レースに間に合うかどうかの状況だ。
 事前に調教ビデオをこってり観ているので、調子の良し悪しはある程度把握している。
 画像のメモは調教に自分なりの順位を付けたものだ。
 もちろん、調教過程が総てではなく、馬の体調や馬場適性なども関係するから、それをどう汲み取るかが重要だ。
 調教の良さげな馬はいずれも上位人気だが、各々に一長一短がある。

 ベラジオオペラは、三歳でクラシックでも好走しているが、長期休養明け。
 ボッケリーニは、重賞で活躍して来たが、休まず使われているし、開幕週のパンパンの良馬場がどうか。
 ガイアフォースは、実力は抜群だが、天皇賞のレコードの反動があるかもしれん。これは調教の見た目では分からない。
 これらが1~3番人気で、この秋は上位人気での決着がやたら多い。五番人気以内で馬券が収まっている。
 四番手以下は穴馬なのだが、とりわけ今回はイズジョーノキセキが買い頃だ。
 この牝馬牝馬戦ではほぼ走らない。だが、雄雌混合で良さげな牡馬が混じると、頑張って掲示板の上の方に来る。昨年の有馬記念でも好走した。
 「可愛い女子が観ている前ではやたら頑張る」男子や、「イケメンが自分を見ていると実力以上の力を発揮する」女子がいるのは、人間と同じだ。要は心理的なものと、あとは枠順次第で、ガラッと変わる。イズジョーは今回内枠で、要するに狙い目で、馬券内には必ず入れる必要があった。ま、順当には三列目だ。

 結果は1着がベラジオ、2着がボッケリーニ、3着がイズジョーだった。レース中継を観ていたが、1、2着が写真判定になっても「当てた」と思っていた。何せイズジョーが3着で、その上がこの2頭だ。
 とりわけボッケリーニが頭なら、狙通りバッチリで殆ど「帯」に届く。写真判定でベラジオが頭に来ていたが、「ま、普通は表裏で買うのが常だから大丈夫だろ」とPCを確認しに行ったが、なんと外していた。
 ええええ。どうなっているんだか。

 だが、点検すると、頭がボッケリーニからの三連単フォーメーション流しはきっちりそのまま入れていたが、裏返しの「ベラジオ頭で」という流れの時には、何故か2列目をガイアフォースに入れ替えていた。
 三頭の内、一番危ないのはガイアだと思っていたから三番目に位置づけたのに、直前で不安になり、パターンを変えていたのだった。
 掴みかけていた万馬券が手のひらから零れ落ちる瞬間だ。

 ま、この秋が余りにも堅かったら、穴党らしくなく「人気馬に寄せた」ようだ。
 堅いことを前提とすると、三連複は1~3番人気の1点しか買えなかった。
 ネット購入が間に合うかどうかというタイミングだし、このところ負けが込んでおりタネ銭が不足しているので、イズジョーの単複やワイドなどは考えなかった。
 そもそも弱気なのに、欲の皮が突っ張っているので、三連単を「どうしても20枚で仕上げたい」と考えたので、手が回らなかったのだ。

 さすがに「ヤキが回った」と落ち込み、最近はあまり飲めなくなっいる酒を飲んだ。
 貧乏神が隣にいるかのような裏返りようだ。

 ま、ものは考えようで、この秋は穴党にとっては悪夢そのもので、まったく馬券にならなかったわけだが、とりあえず「勝ち負け」までは持って来られた。
 昨年はコンスタントに当てていたので、すんなり予想通りに買えたと思う。ここは精神状態から整える必要がありそうだ。
 思わず「死んだ子の齢を数え」てしまったが、投入を半分にして表裏の10枚ずつにしていれば、アガリは帯半分だった。

 ちなみに、ステイヤーズステークスの方は、3着以内に来たのはマイネルウィルトスだけ。こちらの予想は「明後日」だった。
 こちらは実力だろうから、「つかねー」と嘆くのではなく、「ようやく照準が合って来た」と思うべきだろうと思う。