


◎「墜落する飛行機」 オークスの結果反省会
解題すると「馬券購入は墜落する飛行機に乗るのに似ている。もし客全体の持つタネ銭を100とし、1レースから12レースまで総て買うとする。12レースが終わった時に客側の手に残るのは3㌫だけだ」。それなら客の多くは負けるということ。実際競馬場に行く客の八九割はマイナス成績で帰る。「飛行機は必ず墜落するが、その中で椅子取りゲームをするのが馬券購入」ということ。
よりよい椅子を取り、ファーストクラスの食事を楽しんだら、飛行機が墜落する前にパラシュートで抜け出すのが最善の選択だ。ともあれ、「外れる」のはむしろ前提になる。その中でささっと椅子を取る方法が見付かるかどうかを検討する。
以上は固定の前置き。
さて、実際には馬券をどう買ったか。
まず「三歳牝馬だけに、経験値がものを言う」から、キャリアを見た上で、距離適性や過去の成績を加味して判断することになる。
この場合、最初に決めるのがリバティアイランドの取捨だ。
1)リバティアイランドが三冠牝馬級だった時
マイル戦しか経験していなくともこのレースに勝つ。頭固定。
2)リバティアイランドが普通のオークス馬候補だった時
馬券になるかもしれぬが、1着から3着の幅がある。
三連の軸。フォーメーションで一列目から三列目まで入る。
3)マイラーだった時
馬券の対象外。
と三パターンを想定し、ハーパー、ドゥーラ、ドゥアイズとの組み合わせを決定した。
1)リバティアイランドを三連単の1着に固定し、二列目、三列目がこの三頭。
2)リバティアイランド、ハーパー、ドゥーラ、ドゥアイズの三連複・単のボックス。
3)リバティアイランドを除いた三頭の三連複1点、三連単ボックス。
結果は、1)2)が的中。3)は外し。
また、馬券的には、この三頭であれば、馬連やワイドでもかなり美味しい。
どれか1頭を選び、リバティとの馬連・単、ワイドを買ってみることにした。
ここで選んだのがドゥアイズで、なんと馬券にならぬ馬だった。
ま、ハーパーなら、馬連・ワイドが的中するが、配当は薄い。
ドゥーラなら、ワイドが的中した。
今回15番人気のドゥ-ラを三連のヒモに引き上げるのは容易なことではない。近走が不首尾で、今回は「適距離だろう」という要素だけだった。だが、調教では走っている。
ひとつの視角だけで物事を切り取ると、問題の構図が簡単に見える。
この考え方は三歳のこの時期の牝馬にしか通用しない。それも的中したのは「たまたま」だったと思う。
だが、当てた事実は変わらない。勝負事は「腹を括って前に進む」ことが重要だ。