日刊早坂ノボル新聞

日々のよしなしごとを記しています。

元号の「元治」は「がんち」(または「がんぢ」)と読みます。

 さっき、たまたまテレビを見ていたら、日本文学(?)か何かの外国人らしき教授が、「元治」という元号のことを「げんじ」と言っていました。
 ちなみに、「元治」は幕末の元号のひとつです。
 ひとつの分野にどれほど精通している人でも、「凡ミス」は犯すものです。
 外国人であれば、なおさら危険はあるだろうと思います。
  (なお、表現はキツいですが、非難や誹謗中傷がこの記事の主旨ではありません。私もしょっちゅうやってます。)
 
 その少し後で、ふと思いついて、ウィキペディアで「元治」と引いてみました。
 なんと、「げんじ」と出てきます
 おいおい。いつから「がんち」(または「がんぢ」、今の仮名づかいでは「がんじ」)が、「げんじ」になったわけ?
 
 びっくりしますね。
 明治生まれの人が聞いたら、「だから今の若いヤツはものを知らない」と言われそう。
  
 大学院生の頃に、院生の1人が、「げんじ元年に・・・」と話し出したら、その話を師匠が途中で遮り、「オイ、○○君。それは、『がんぢ』と読むんだよ」と、厳しく訂正したことを思い出しました。
 師匠のその厳格な対応は、「元号は人の名前と同じなので、読み方を間違ってはダメだ」という意味だろうと思います。
 
 ウィキペディアは、アマチュアが自己顕示欲のために書くものですので、誤りは多々あります。しかし、今やもしかすると、まともな辞書を引いても、「げんじ」と書いてあったりするかも。
 まさか、そんなボケナス学者はいないと思いますが、もしそうであれば、訂正を求めるとともに、そんな常識すら知らない編集委員(多くは日本史の研究者)を放逐すべきだろうと思います。
 広辞苑ではどうなっているのでしょうか。