一昨日、仮眠中に見た夢です。
「みょうじん山」の西麓は登山道が整備されており、子どもでも登れます。ところが、山頂に立ち東麓側を望むと、斜面がえぐれたような形になっており、人が上り下り出来るような状態ではありません。
山自体、標高が1千6、7百辰靴ないため、登頂しても自慢にはなりません。下は原生林で、藪が密集しています。このせいで、東麓の周囲はまったく人が踏み込まない未開の地になっていました。
人が行かないなら自分が行ってみようと思うのが、ボンクラ学生(私のこと)の常で、この東麓に降りてみることにしました。
協力者はもちろん誰もいないので、単独行です。
まず西麓から山の頂上に登りました。
ここで一服し、東側に下ります。50辰らいはスンナリ降りられますが、その下は崖。
大きな岩にロープを括り付け、20辰曚匹修離蹇璽廚鯏舛辰堂爾隆簔まで降ります。難所は3か所くらいなので、ロープを置き捨てにしても100段でどうにかなりそうです。
最初の岩棚から、再びロープを下ろし、また下に降ります。
20嘆爾襪函△泙進未隆簔です。
こうして3番目の岩棚まで降りました。
3番目の岩棚に足が着き、ほっとして後ろを見ると、洞穴がぽっかりと口を開けていました。
「何これ?こんなのあったっけ」
一瞬、頭を過ぎったのは熊の寝床です。ちょうど春先だし、眠りから覚めて来る時期です。
「バカな。さすがに、この崖を熊が上り下りすることはないだろ」
さすがにボンクラ学生です。
くすくすと笑いながら、洞穴の方に近づきました。
洞穴は思いのほか深く、中は真っ暗です。
5辰曚鋲?辰燭箸海蹐芭ち止まり目を慣らしました。
しばらくすると、中の様子が見えて来ました。
「何だ。こりゃ」
洞穴の奥に何やら、大きくて丸いものがあります。
「熊?・・・じゃあないって!」
一度描いた熊のイメージが、何度も湧き上がります。
奥に進んでみると、黒い物体は卵のかたちをしていました。
「大きいぞ」
縦に3叩横に1.3辰らいの大きさです。高さは胸くらいまでなので、1.6辰らいでしょうか。
手で触れると、ひやっとしています。おそらく金属ですね。
「何だろう?」
回りを一周してみます。つるんとしており、継ぎ目の類が見当たりません。
次に、伸び上がって、上の方を見ました。
卵の先の方に、丸い窓が開いています。
その小窓を覗き込んでみると、ガラス板の奥に何か入っていました。
懐中電灯を向けてみます。
「うわ!」
思わず、後ろにひっくり返ってしまいました。
ガラス窓の奥に見えていたのは、女性の顔でした。
15、16くらいの年恰好の少女が目をつぶっていたのです。
「うひゃひゃあ。マジかよ」
すぐに電話を掛けました。携帯電話が繋がる場所ではないのですが、1人行であることを考慮して、衛星電話を持参していたのです。
警察に電話をすると、3時間くらいの間にヘリコプターが飛んで来ました。
警察機ではなく、自衛隊の使う大型ヘリです。
(続く)