日刊早坂ノボル新聞

日々のよしなしごとを記しています。

夢の話 第205夜 電子レンジ

昨夜、居眠りをした時に見た夢です。

眼を開くと、どこか部屋の中にいます。
ソファに腰かけており、向かい側には、幼女が1人座っていました。
園児服を着ているので、4歳か5歳くらいですね。
(この子は一体誰?)
そう自問すると、なんとなく娘のような気がしてきました。
しかし、記憶はおぼろげです。

幼女をよく見ると、体中埃まみれでした。
壁の時計を見上げると、夜の8時です。
(こりゃ、早いとこ風呂に入れて寝かさねば、明日の登園に差し障りがあるだろうな。)
そこで、幼女を促します。
「もう、お風呂に入って、寝なくちゃね」
立ち上がって、幼女に手を差し伸べます。
幼女は頷き、私の手に掴まりました。

風呂場に連れて行こうとすると、後ろのダイニングの椅子に女性が見えました。
ずっとそこに座っていたのですが、背後なので気づかなかったのです。
少しびっくりしました。
(この女の人は誰だっけ?妻かな。)
思い出せません。

声を掛けようとしましたが、そこで止めました。
女性の眼が壁を向いていて、まったく動きません。
(こっちを無視している。ケンカでもしているのかな。)
ま、いいか。

浴室に幼女を連れて行くと、風呂にはお湯が張ってありました。
「ひとりで入れる?」
幼女はこっくりと頷きます。
自分の娘なら一緒に入ってやりますが、今1つ自信が持てません。
独りで入れると言うなら、それでいいでしょ。

浴室のドアを閉め、居間の入り口まで戻りますが、あの女性はさっきのままでした。
ほんの少しも動いていません。
壁を向いたまま、固まっています。
周囲の状況が視野だけでなく、意識にもなさそうで、気持ち悪いです。
(まるで幽霊みたいな女だ。)
こういうのは、道で時々見掛けます。

浴室でシャーシャー音が聞こえます。
幼女がシャワーを使っているのでしょう。
温度が大丈夫なのか気になり、「熱くないか」と声を掛け、浴室を覗いて見ました。
すると、あろうことか、幼女は園児服を着たままシャワーを浴びています。
「おいおい。服を脱いでからだよ」
シャワーを止め、浴室の外に出して服を脱がせます。
「まずは体を暖めるんだよ」
幼女を浴槽に入れました。

居間に戻り、ひとまずソファに座ります。
なんとなく、ダイニングの女性のほうを向きました。
すると、その女性は、壁ではなく、私のほうを見ていました。
「おう、びっくりした」
眼を見開いてにらんでいるので、その形相に驚いたのです。

「ねえ」
その女性が口を開きました。
「はい?」
これに女性が言葉を続けます。
「私。電子レンジみたいでしょ」
これを言い終わると同時に、女性の頭がぷうっと、縦横50造梁腓さに膨らみました。
口が大きく開き、顔の半分以上に広がります。
ぽっかりと開いた口は、まさに電子レンジの扉が開いた様子と一緒です。

「なんだコイツ。幽霊じゃなくて妖怪かよ」

ここで覚醒。

変な夢でした。
前半のトーンは映画の「シャイニング」と同じで、どこか乾いた感じです。
最初に出てきた異性が自分の分身だとすると、私は幼女ですが、果たして。
電子レンジ女が一体何の象徴なのか、サッパリわかりません。
不快な感じが残りました。