日刊早坂ノボル新聞

日々のよしなしごとを記しています。

公務員の不思議な感覚

 先ごろ、書籍を刊行しましたので、出版者の義務として、国会図書館や著作に関連する地域の公立図書館には、納本しています。
 国会図書館はともかくとして、関連地域の公立図書館にも納本するのは、「書籍を購入する余裕のない方」でも、本を読むことが出来るようにする配慮によります。

 もちろん、通常のところ、その図書館からは「献本や情報提供に対するお礼」のはがきや封書が届きます。
 寄贈を受けているのだから当たり前ですね。

 ところが、たまに寄贈を受理しない図書館があります。
 ウェブサイトや案内には「書籍を提供してください」などと記載してあるのにもかかわらず、です。
 こういうケースは滅多にありませんが、やはり大都市の中央の図書館で起きるようです。
 発送数の50件に1件程度ですが、宅配業者の連絡を聞くと、「差出人に心当たりがないので受け取れない」と言っていたとのことです。

 要するに「送り付け詐欺」を危惧しているわけです。
 しかし、表書きの隅をよく読むと、「贈呈」もしくは「献本」と明記してあります。
 知っている出版社以外の書籍を受け入れない図書館なら、蔵書は「狭く・少ない」でしょう。

 たぶん、毎日、大量の郵便物が届くので、流れ作業的に処理しているのだろうと思います。
 なんとなく、毎日の仕事を職員がどういうようにこなしているかが想像できます。
 ただし、1度これがあると、次回より送付せずとも済むので、経費節減という意味では助かります。  厚意で送っているのに、送料が2度かかる可能性が生じるのでは2度と送りません。

 これは民間の図書館や資料館では1度も起きたことが無く、公立施設だけですね。
 ま、民間では、受理通知や礼状が来ないことがありますが。